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2013年5月26日日曜日

ドローダウンをコントロールする資金管理について。その②

お楽しみ様です♪♪ねこねこです。


 Λ Λ
(①ω①)ノシ~♡



この土曜日、私は以下の事項に取り組みたいと考えていました。

・ブログ投稿
・愛犬とジョギング
・庭の手入れ
・フェレットのケージ掃除
・愛犬の通院

結構、ボリューミーな上に、業務のダメージが身体に残っていて(苦笑)、正直厳しい。

なおかつ、フェレットのケージ掃除は過去にやった時には終了後寝込むくらい大変。
なので、やり遂げられるか、実は不安でした。


ですが、先週の土日に。
とある黒い衣装のボランティア団体での活動に向けた勉強会(表現が怪しい)にて。

『価値観のインストール』
を実施していました。


私は、
①愛、感謝
②貢献
③規律
という3つの価値観を快楽の価値観としてインストールしていたのですが。


『ワシが自分で決めたんじゃけぇ、やるしかないのぉ』
と、何故か急に広島弁に戻る位。
やらないという選択肢を自分に与えない私が居ました。

・・・価値観って、スゴイよ!!

この『規律』は、仕事とシステムトレードの成功を目的として導入した価値観。

『インストール』には二日間という時間と、エネルギー溢れる仲間のサポートが必要ですが。
自分がその場その場で何に基づいて行動するのか、
意識してリストにすることはとても重要だと思います。


閑話休題



前回は、最大ドローダウンでコストを支払った場合においても、
想定通りの投資が継続できるような資金管理方法について考えてみました。


例えば、あなたが最大ドローダウン率20%を許容できるのであれば
元本が100万円あれば、83.3万円を投資資金とし、
16.7万円はDDに対する準備金としてプールしておく。


例えば、あなたが最大ドローダウン率30%を許容できるのであれば
100万円投資したい際には、130万円の元本を用意して、
30万円はDDに対する準備金としてプールしておく。


そうすれば、想定通りにドローダウンを受けたとしても
本来検証し、肚を決めた戦術・戦略に基づいて投資を継続出来ます。



さて、続いて考察する事項として、ちょっと希望が持てる未来を描いてみます。

現在、例えば300万円の元本で投資しているとしましょう。
最大ドローダウンの許容率は20%とすると上記計算によって
250万円が投資資金、50万円がドローダウンのためのプール資金となります。


表に過去私が使用していた戦術・戦略を、
元本の額を変更しながら検証した結果を示しています。
(2009年~2012年の4年間、元本固定、単利での結果です)


元本 勝率 平均 合計 最大DD 最大DD PF
損益 損益 簿価 時価
千円 % 千円 千円 千円  
             
1,000 約 63 2,961 1,955 239 252 約 1.57
2,000 5,922 3,909 478 504
3,000 8,883 5,864 717 756
4,000 11,844 7,819 956 1,008
5,000 14,805 9,774 1,195 1,261
6,000 17,766 11,728 1,433 1,513
7,000 20,727 13,683 1,672 1,765
8,000 23,688 15,638 1,911 2,017
9,000 26,649 17,592 2,150 2,269
10,000 29,610 19,547 2,389 2,521



現在使用しているものと比較するとかなりドローダウン率が大きいものではありますが。

ちなみに、600万円から1000万円までを実際に検証し、
その結果から近似式を求めて100万円から500万円までの数値を求めています。
大きく外れてはいませんが、細かい数値には多少のブレが在ることをご了承下さい。


50万円のドローダウンを許容出来るのですから、簿価で考えた場合は
約200万円まで投資資金を運用することが可能です。


で、投資を開始して順調に推移し、100万円の利益が得られたとします。

さて、ではこの100万円を加えた際に、
投資資金はどれだけで計算するのがベストなのでしょうか?


…100万円の利益は『アブク銭』なので、それも最大ドローダウン許容額に組み込んで
20%の50万+利益で得た100万=150万円のドローダウンを許容する

それも一つの考えです。
150万円のドローダウンを許容出来るなら600万円まで運用することが可能となります。


おそらくは、この考え方が最も高リスクを許容しているため、
資産の増え方が最も大きいと思われます。

正にハイリスク・ハイリターンな資金管理方法ですね。


もう一つの考え方としては。

本来の元本300万円に利益の100万円を加えた400万円を新たな元本として定義し、
400万円で同様の計算を行なって(400÷(1+0.2))、
333万円を投資資金、67万円をドローダウンのためのプール資金とします。

67万円のドローダウンを許容出来るのですから、簿価で考えた場合は
約300万円弱まで投資資金を運用することが可能です。

かなり堅実な資金管理方法だと思われます。



まとめますと、利益が得られた際の資金管理の考え方としては。

・利益の全てをドローダウンの許容値に組み込み、レバレッジを効かせて投資する
という乾坤一擲博打型

・利益をドローダウン許容率から投資資金とプール資金に分割してそれぞれ増額する
という堅牢堅固堅実型

大きくはこの2パターンがあると思われます。


ただし、『乾坤一擲博打型』においても。
本来、元本の300万円を投資資金250万円とプール資金50万円としました。
ここに利益の100万円が加わり、それをドローダウン対策のプール資金としたので、
投資資金250万円とプール資金150万円となっているわけです。

投資資金250万円であれば、2倍の信用枠を使うことで750万円までは投資可能ですが、
資金が更に増え続けた場合、どこかで信用枠上限まで使用しても
投資したい額に至らない時が来る可能性があります。

その場合は、所持している資金を再度元本として認識し直し、
投資資金とプール資金に分け直すことも必要でしょう。


まあ、これは非常に上手く行った場合の、素敵な素敵な未来のお話なのですが。



前回の投稿において、冒頭でジェームス師による
『プロのギャンブラーが行う資金管理』
の内容に少し触れています。

得られた利益、ここでは100万円と仮定していますが、これを
『どうせ元々は自分の資金じゃないし~、失った所で元々だし~』
と考えることが出来るのなら、乾坤一擲博打型でドドンと勝負するのもいいでしょう。

多少のドローダウンを受けても感情の波が小さいなら上手く行くかもしれません。


ですが、少なくとも私はそう考えられないし、感じられません。


プチ経済的自立を目指す以上、毎月決まった額を稼ぐとまでは言えませんが。
『感情に汗をかきながら頭脳労働によって』稼いだ資金であれば。

やはりドローダウンを受ければ、それだけ感情に響き、波を作ります。


感情、特に負の感情を感じればパフォーマンスに影響が出てきますから、
堅牢堅固堅実型で運用することが、私には似合っているようです。



ここまでで、利益を得て投資元本が増えた際の
『全体的な資金配分』について考えて来ました。

『うわー、めんどくさ!』と想われた方も居られることでしょう。

私の表現方法がまだまだ未熟なことも事実ですので、ご容赦下さい。


そして、更に考えることが在るのです。

『増やした投資資金をどのように配分するか』


あまり明確に考えたことがなかったのですが、
自分なりの資金管理方法を確立するため、これらの投稿を書くために
検証を続けていたら、なかなか面白い結果となりましたので。

更に次回、詳細を述べさせていただきます。


やはり、何かしら表現するために考え、検証し。
さらにそれを実際に文章にするということは、一番自分にとって学びとなりますね。


さて、愛犬とジョギングに行ってきます!

本日も素敵な一日となりますように♪


ねこねこ@五体投地

2013年5月25日土曜日

ドローダウンをコントロールする資金管理について。

ねこねこです。お楽しみ様です♪


皆様、この数日(2013年5月23日、24日)の乱高下は
無事乗り切られているでしょうか。

私は含み益が半減しておりますが、
まあ、それは仕方ないかなぁと、そこそこ落ち着いて眺めています。

悔しいけどね!(苦笑)


ま、氣を取り直して。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ~♡

うん、この絵文字も猫っぽいですね。


さて、ジェームス・スキナー師のお金に関する指導・講義の中で
『プロのギャンブラーが行う資金管理』
というコンテンツがあります。


詳細は述べ(られ)ませんが、要点としては
『自分の懐が痛まない条件を構築して、その上で勝負する』
ということ。

恐怖・欲望・退屈というギャンブルに影響する感情の波を
できるだけ小さくすることが利益を得る秘訣と理解しています。


それを、私たちシステムトレーダーの
適切な資金管理に応用できないものかなぁと考えていたのですが。



資金管理について重要な事項を考えると、以下の要素となるでしょうか。

・あなたの資金量
・あなたの最大DD許容率
・戦術・戦略の最大DD率
・戦術・戦略の利益率


これらの中でも、第一に定めるべきは最大DD許容率と考えます。

自分が資金のどれだけをドローダウンというコストとして支払っても
『その後、心を折らずにトレードを継続できるか』
という心理的な側面。

そして、実際に最大ドローダウンが生じた際に復活に必要な日数という資金的な側面。


それを考える上で、一つ注意しておきたい事項として。

例えば100万円の資金をシステムトレードに充当予定とします。
あなたが創り上げた戦術・戦略の最大ドローダウンが20%で、
あなたの許容できる最大ドローダウンが20%だったときに。

『やった!それなら100万円全てを、戦術・戦略で運用してOK!!』

だと思いますか?


私は思ってました。
で、大きな痛手を喰らいました(涙)


仮に、100万円でトレードを開始した初日に大きな損失が出ました。
ですが、幸運にも上記条件で最大ドローダウンは20%(―20万円:残額80万円)で
収束したとします。

さあ、そこから再度利益を重ねるぞ!と心機一転トレードを始めようとしたとき、
当初とは何かが違うんですよ…

そう、投資できる元本が減少しているのです。

そうすると、まず最初の20万円という損失を埋めたいのですが、
元本が8割に減っていますから、
そこから得られる平均利益も8割程度に減っていることにお気づきでしょうか?

とすると、利益の積み重ねが想定、当初の検証結果から
一気に遅れることは自明の理です。



皆様が良く目にするであろう、こんな表が在ります。


値下がり率 ±0に戻すのに必要な上昇率
10% +11%
20% +25%
30% +43%
40% +67%
50% +100%
60% +150%
70% +233%
80% +400%
90% +900%

例えば、ドローダウンで元本の20%を失ったとすると、
そこから元の状態に戻すまでには
減った元本を起点として+25%の利益を重ねる必要があります。

50%を失ったとすると、
減った元本と同等額(+100%)稼いでやっととんとんです。

でも、考えてみて下さい。

安定的に資産を増やそうとして始めたシステムトレードで、
ほぼ間違いなく生じ得るドローダウンにより仮に資産を半分に減らし、
その上で、
当初想定していた半分のスピードで、
元本に戻すためのトレードを行う…

多分、シストレを開始したばかりであれば、心が折れると想います。
おそらく、自分であればほぼ確実に投げ出してます(笑)


ということで、必要なのは
『ドローダウン時にも本来想定している検証結果に従う形でトレードが継続できること』
であると仮定するならば、
『最大ドローダウンとなった際に保有している資金を、投資に充当する元本と考える』
のは如何でしょうか。


従って、元本が100万円あり、20%の最大ドローダウンを許容出来るのであれば、
X(最大DD額)+Y(投資充当資金)=100
0.2Y=X(投資充当資金の20%が許容できる最大DD額)
1.2Y=100
Y≒83.3
X≒16.7
となり、最大DD額16.7万円をプールして83.3万円の資金で投資を行えば、
仮に最大DDを一番最初に喰らったとしても、
83.3万円という当初想定し、検証に用いた資金での投資を継続出来ます。



わかりやすく表現すると

許容最大DD率 投資資金(検証元本) 用意する元本
10% 100万円 110万円
20% 100万円 120万円
30% 100万円 130万円
40% 100万円 140万円
50% 100万円 150万円

投資資金(検証に用いる額、運用に用いる額)とドローダウン時に支払うコストを
合わせただけ元本を用意しておけば良い、ということですね。
(50%以上のDDを許容している人は多くないと思うので、それ以上は割愛)



ドローダウンに関する一つの実例をお示ししたいと思います。


これは私の投資状況を示したグラフですが、
8月からのグラフをご覧いただければ、まあまあの資産推移に見えるかもしれません。



が、が、が。

このグラフ、何か情報が抜けているのです。



もちろん、このグラフそのものを偽造した訳じゃないですよ。


『嘘』は述べた情報の中にあるのではなく、
『嘘』は述べていない情報の中にある。



そう、このグラフの『嘘』。
このグラフで述べていない情報。


…8月以前の資産推移です。




やっとこの情報を提示することができました。


昨年度のドローダウンで、私は3割以上の資金をコストとして支払いました。

すると、7割となった元本で投資することになりますから、
再度資金管理と戦術・戦略を組み直す必要が生じました。

2012年後半は本当に苦しかったですね。


そう、私も先に述べた『最大ドローダウン分の資金を確保しておく』という
考え方をしていなかったために、昨年度後半はかなり苦しい思いをすることとなりました。

どれだけ練りこんだ戦術でも。
その戦術の強みを活かしあった戦術であっても。
統計学に基づく投資をする以上、ドローダウンは避けられません。

だからこそ、それを前以て織り込んでおくしか、対処方法は無いのだと思います。



正直な意見を述べます。

最大ドローダウン、3割を許容するのは…止めとけ(笑)

苦しいよ。



ということで、ドローダウンと資金管理の考えについて。
更に続きます。

この週末も素晴らしい時間となりますように!!

2013年5月11日土曜日

運用して初めて学べること。一見良好な戦術であっても。

ねこねこです。
皆様、お楽しみ様です♪&かなりお久しぶりです(汗)

 Λ Λ
(ΦωΦ)ノシ ~♡

3月、4月は本当にドタバタドタバタ。

3月頭の9ステップとメガイベント(リーダーシップ編)に参加。
そこで、人生の夢が一つ叶い。
中規模製造試験を3週連続でやったら、CEOへ社会貢献活動のプレゼン。
そこから1週間、とあるプロポーザルを死にもの狂いで作成して、とある案件に応募。
そのまま4月終わりの9ステップ参加。
さらに、人生の夢が一つ叶い。

今から振り返ると、精一杯頑張ったな。

そして、来週は大規模製造試験なので、またまたお楽しみ状態です(泣笑)


さてさて、そんな仕事面では慌ただしくも充実していた3、4月ですが。

シストレの状況はこんな感じでした。



2月から3月はドローダウンから行ったり来たりで横這いとなり、
4月になって、やっと抜けだしたという感じです。

ご覧になって『あれ?』と想われた方も多いことでしょう。

2、3、4月は日経平均が基本的にはほぼ一本調子で上昇し続けた期間です。
なのに、何故ドローダウンを喰らったり、横這いになるんだろう?って。

2013年大発会時の日経平均から、現在の価格を比較すると1.3倍程。
100万の元本があれば先物ラージが1枚買えるはずですから、
そこからバイ&ホールドで300万円以上の利益が出ているわけです。

元本を同じく100万円とすると、私が実行している戦術・戦略による日本株式のシストレでは1.5倍となりましたので、50万円の利益になった計算です。

…?
同じ元本で。手間がかかって。売買コストもかかって。ドローダウンも喰らって。
で、利益は日経平均先物バイ&ホールドのたった1/6??

ハイ。
それが日本株式のシステムトレードを実際に行なって得た結果です。
たった、それだけなんです。


ここで、重要な事実を一つ。

『大発会の時点で、こんな一本調子で日経平均が上昇するなんて、自分は予想できなかったし、これからの数ヶ月後も予想することは絶対に出来ません』と、いうこと。

確かに、現在の状況を数カ月前に正確に予測し、それに全てを投じるだけの決断があれば。
多分、日経先物を買ってたでしょうね。
で、得た利益で買い増しして。
まあ、スゴイことになってたでしょうさ。
いや、レバレッジからするとFXでドル円を取引してたかな?


多分、先見の明があり、集中的な取引をした人はこの世の中に居るはずです。
そして、その投資家はものすごい利益を得たことでしょう。
今、カリスマ投資家としてデビューされているのかもしれません。

ですが、自分にはそれは出来ない。
厳然たる事実です。


なので、現在の状況の中で有利な条件において買いを仕掛け、
有利な条件において売りを仕掛ける。
それは手間もかかるし、条件選定において効率も下がる。

でも、未確定の将来に対して、自分が許容出来る程度にリスクを低減させるためにはリスクヘッジのためのコストはかかるし、効率が下がることは致し方ないと考えています。

正直言うと、悔しいけどね!!(苦笑)



さてさて、前置きが長くなりました。
今回、現在運用中の戦術について重大な弱点がわかったので、共有化のためにも。

逆張りの買いや順張り買いといった戦術は有名ですし、非常に大きな利益となりやすいために主戦力として使っている投資家の方々も多いと想います。
一方で、大きな利益が得られる戦術が有効な相場環境は、稀にしか発生しません。

そのため、普通の相場環境でも有効な
『細かく利鞘を稼ぐ』戦術が資金効率を上げるためには必要となります。

なので、
①寄りで仕掛けて、引けで決済
②寄りで仕掛けて、翌日の寄りで決済
③寄りで仕掛けて、翌日の引けで決済
といった、日足のデイトレもしくは一泊トレードのような短期トレードも運用しています。


現状の私の短期売り戦略がこちら。
元本120万円、1銘柄の30万円までの仕掛けという条件です。


 勝率: 67.56 %
 勝ち数: 704 回
 負け数: 338 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): 5,833 円  平均損益(率): 2.40 %
 平均利益(円): 20,300 円  平均利益(率): 8.26 %
 平均損失(円): -24,282 円  平均損失(率): -9.79 %

 合計損益(円): 6,083,986 円  合計損益(率): 2,507.08 %
 合計利益(円): 14,291,444 円  合計利益(率): 5,815.83 %
 合計損失(円): -8,207,458 円  合計損失(率): -3,308.75 %

 最大連勝回数: 20 回
 最大連敗回数: 5 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 401,549 円(2003/10/21)
 最大ドローダウン(時価ベース): 426,149 円(2003/11/04)
 PF: 1.741
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.57 日



取引手数料やスリッページ、出来高制限などを考慮してこの結果なので、
私としては安心して運用している戦術の一つです。

10年で約1000回の取引があるので1年では100回程。
2日に1回、30万の取引で6000円の利益となり、月に6万円稼いでくれる、
というイメージが解りやすいでしょうか。



で、この戦術、寄りで売りを仕掛けるのですが、
先日とある銘柄で以下の状況が発生しました。

『売りを仕掛けた銘柄がストップ高となり、引けでやっと売りが成立した』
で、翌日買い戻そうとするのですが。
『連日のストップ高で、売りの損失が急激に拡大する』

もちろん、仕掛ける銘柄を分散しているので、致命傷には程遠いのですが、
胃が痛いことには変わりないですよね。(苦笑)

確かに、指値の売りで仕掛ける以上、ストップ高で売る可能性は避けられません。



では、『上記戦略の売り条件』に合致しつつ、
尚且つ『当日ストップ高だった銘柄を引けで売った』
としたら、どのような結果となるのか?


 勝率: 48.63 %
 勝ち数: 301 回
 負け数: 318 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): -5,486 円  平均損益(率): -2.31 %
 平均利益(円): 13,332 円  平均利益(率): 6.07 %
 平均損失(円): -23,316 円  平均損失(率): -10.25 %

 合計損益(円): -3,401,482 円  合計損益(率): -1,434.76 %
 合計利益(円): 4,012,891 円  合計利益(率): 1,825.94 %
 合計損失(円): -7,414,373 円  合計損失(率): -3,260.70 %

 最大連勝回数: 14 回
 最大連敗回数: 9 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 3,530,882 円(2009/09/10)
 最大ドローダウン(時価ベース): 3,581,582 円(2009/08/28)
 PF: 0.541
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.66 日



なんとまぁ、見事に一直線に落ちていきます。
この取引はしたくないですよねぇ…


本来の戦術を検証した結果から有効性が確認されており、
かつグラフからもデータからも大きな齟齬が見当たりませんでした。

しかし、運用して、実際に生じた一つの現象とそこから受けた違和感、感情。
きちんと確認してみたら、包含している損失となる取引条件が『見えた』わけです。


では、この場合どうすれば良いか?
答えは単純です。

『お昼の時点で、ストップ高のために取引が保留されている売り注文を破棄』
これでOK。

のはず、多分。

本当は、前場のみの注文とか出来たら楽なんですけどね(苦笑)


今回、この取引で数万円のコストは支払いましたが、
今後同様の事態に陥ることを回避することができる勉強代だとすれば安いものです。




ちなみに、この検証においては120万円(1銘柄30万円)という、自分が運用できる条件での検証だったために、全ての取引を網羅しているとは言い難い状況です。
なので、資金額を一桁増やし、1200万円として、再度検証してみました。
まあ、一日40銘柄シグナルが出ることは稀なので、ほぼ網羅出来るでしょう。


こちらが本来のまま、1200万円にて検証


 勝率: 66.03 %
 勝ち数: 871 回
 負け数: 448 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): 4,889 円  平均損益(率): 2.06 %
 平均利益(円): 19,766 円  平均利益(率): 7.95 %
 平均損失(円): -24,023 円  平均損失(率): -9.39 %

 合計損益(円): 6,453,405 円  合計損益(率): 2,713.92 %
 合計利益(円): 17,215,791 円  合計利益(率): 6,922.86 %
 合計損失(円): -10,762,386 円  合計損失(率): -4,208.94 %

 最大連勝回数: 20 回
 最大連敗回数: 7 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 724,077 円(2003/10/21)
 最大ドローダウン(時価ベース): 790,777 円(2003/10/20)
 PF: 1.600
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.59 日



ストップ高で仕掛けた場合

 勝率: 49.14 %
 勝ち数: 314 回
 負け数: 325 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): -5,346 円  平均損益(率): -2.22 %
 平均利益(円): 13,603 円  平均利益(率): 6.13 %
 平均損失(円): -23,670 円  平均損失(率): -10.30 %

 合計損益(円): -3,421,410 円  合計損益(率): -1,422.54 %
 合計利益(円): 4,271,323 円  合計利益(率): 1,923.63 %
 合計損失(円): -7,692,733 円  合計損失(率): -3,346.17 %

 最大連勝回数: 14 回
 最大連敗回数: 9 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 3,562,910 円(2009/09/10)
 最大ドローダウン(時価ベース): 3,613,610 円(2009/08/28)
 PF: 0.555
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.65 日




最初から完璧な戦術、戦略なんて作れません。
完璧な戦術、戦略が出来てから運用しようとすれば、ずっと手を拱いているだけです。

まずは一所懸命納得ができる戦術を創り上げる。
その戦術を統合して、納得できる戦略を構築する。

そうしたら、動かしてみましょう。
胆を決めて。
許容出来るリスクの範囲内で。
恐怖心とか、欲望とか、退屈とか、感情に負けずに。

上手くいくかもしれないし、拙い点が見つかるかもしれない。
上手くいく点を伸ばし、拙い点は磨いて行きましょう。

…シストレって、人生とか、人格とかと一緒ですね。
道は、多分、全てつながっているんだろうなぁ。



さてさて、この土日は。
この戦術の弱い点が更にあるので。
補うための新たな戦術を構築して行きましょうかね。

皆様にとっても、素晴らしい週末になりますように!!

ねこねこ 拝  m(ΦωΦ)m