ページ

2013年11月17日日曜日

ドローダウンの測定方法:谷の深さと幅と頻度と。

こんにちは。
ねこねこです。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ~♪

急に寒くなったここ数週間、皆様体調は大丈夫ですか??


私は夏から氣持ちも体調も谷でした。
会社の名前を背負っての手探りで社会貢献活動の立ち上げという業務遂行と。
毎朝2時間の艦これという座り仕事(苦笑)。

腰は痛いわ。胃は痛いわ。


そして!

9月から続く2ヶ月を越えるドローダウン!!

昔の自分なら心が折れかけていたでしょう。


しかし!!

昨年の-30%で半年続いたドローダウンを我慢した経験が。
(その原因は『自分の欲望に負けた』という弱さですが。)
今の戦術・戦略はそれを乗り越えたんだという信頼感が。
自分はそれを耐えきったんだという自信が。

相乗的に支えてくれているのだと想います。



とは言え、ドローダウンは浅い方が良いし、短い方が良い。
できるなら余り発生しない方が有り難いです。

恐らくはシステムトレードを実行している方、全てが同じ願望だとは想いますが
(苦しい!辛い!!感じたい~!!!というドMの方は別として)
この辺りの数値化ってどうされているのかな、と。


『システムトレードの達人』(以下『シス達』と表記)をご使用の方は
『最大ドローダウン』という数値を判断の根拠とされていると想います。

もちろん『一時にどれだけの資金を失う可能性があるか』という意味でこの数字は大切です。

いくらトータルの利益が大きくなるとしても、
最大ドローダウンが-80%の戦いを継続できる精神力は私にはありません。

この『最大ドローダウン』の値に注目して、
その値が許容できる範疇にリスクを抑制する努力を私たちは払うわけです。

ですが、『谷』という事象を考える上で、
その『深さ』という一面だけで十分なリスク把握と言えるでしょうか??



例えば、深さが1kmもあるクレバスだとしても、
その幅が1mmであれば人が落下する危険性はどの程度でしょうか?
(適切な例えかどうかは自信がありませんが)


また、10m程のアップダウンが10kmの道程に1回あるのと、
ずっと上げ下げを繰り返し続けているのではどちらが楽でしょうか。



上記の例で示しましたとおり、『谷』という事象を把握する上で必要な側面として、
『深さ』『幅』『頻度』という3面は最低限必要と考えます。

ですが、どういった検証ソフトを使用されているか、によって異なりますが、
少なくとも私は『谷の深さ』しか数値として把握していませんでした。

一方『谷の幅と発生頻度』について全く無視していたか、と言うと、
数値ではなく、損益グラフが如何にきれいな直線を描いているか、から判断していました。

損益曲線がきれいな直線を描いていれば、
そうそう非道いことにはならないはずです。



ただ、人間の認識というのはあやふやなもので。
しかも、長期間の検証(バックテスト、フォワードテスト共に)で直線に見えても
実は数週間、数ヶ月のドローダウンがあることを見逃していたり。

そして『長期的に見れば安定しているんだからこれ位のドローダウン余裕余裕♪』
とか考えちゃって、実際にドローダウンを喰らって泣きそうになること。

・・・私は身に覚えがあります(泣)


まあ、このグラフを見ていただきましょうか。




















2009年から最近までのフォワードテストです。
結構、直線に近い、きれいな損益曲線となっていると自負しています。

2000年から2009年の10年間で検証し、改善した結果ですので、
2010年以降のデータからの検証結果はフォワードテストになると認識しています。


 勝率: 60.84 %
 勝ち数: 2,217 回
 負け数: 1,427 回
 引き分け数: 12 回

 平均損益(円): 3,779 円  平均損益(率): 1.78 %
 平均利益(円): 16,602 円  平均利益(率): 7.79 %
 平均損失(円): -16,112 円  平均損失(率): -7.56 %

 合計損益(円): 13,815,044 円  合計損益(率): 6,490.36 %
 合計利益(円): 36,807,028 円  合計利益(率): 17,278.18 %
 合計損失(円): -22,991,984 円  合計損失(率): -10,787.82 %

 最大連勝回数: 25 回
 最大連敗回数: 12 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 697,768 円(2010/01/08)
 最大ドローダウン(時価ベース): 1,061,299 円(2013/06/26)
 PF: 1.601
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 8.64 日


通常はこういったデータのみを確認しているわけですが、
ドローダウンに関する情報で把握できるのは最大の落ち込み額のみですね。


では、今現在(11月17日)の私のように2ヶ月以上ドローダウンが継続し
前回の山を超えることができていない状況が続いている際に。

それが想定される状況なのか、何か歯車が狂っているのか。
判断するための根拠がなければ『疑心暗鬼』という感情に飲み込まれてしまいます。


そこで、このグラフの元となるデータから検証してみました。
Excelを用いて計算シートを作成し、
N日~M日のDDが生じた回数と率等を計算させてみました。














約4年のデータから、1ヶ月以上のドローダウンが生じた回数は12回。
年3回はやや長期のDDが生じることが判ります。

また、最長のDD期間は133日。
4ヶ月以上も継続したDDが1回とはいえ発生していることが判ります。

ということは。
運が悪ければ、一年の三分の一以上を
『あー、ドローダウンから抜けられんなぁ…』
と感じながら過ごさないといけないわけですね。

いや、運が悪ければ、ではないですね。
『ほぼ確実に』そんな想いは感じることになるでしょう。

『検証結果は再現され得る』
しかも
『悪い方向の結果は、必ず、より悪い方向で再現され得る』
と考えておいた方が間違いはありませんから。


従いまして、現在2ヶ月を超過したこの長期ドローダウンも

『想定内』

の結果でしかないので。

やはり淡々とシグナルに従い続けるだけ、という何時もの結果に収束するわけです。



現在の状況が『想定内』なのか『想定外』なのか。

過去に同様の状況が生じていたのか、初めての出来事なのか。


予め確認しておくだけで心の波打ち加減は全く異なります。

何度も繰り返すお話ですが、システムトレードは『継続』しないと望む結果は得られません。

どうせ継続するなら、氣楽に楽しくのんびりと継続したいですよね。



そのためにも、1回毎の検証でここまで分析するのは中々大変ですから、
実際に戦術・戦略を稼働させる際で良いと想います。

一度分析されると良いのではないでしょうか。

てことで、今回作成したエクセルの解析ワークシートも、
シス達を使用して検証と戦術の革新に取り組んでいる仲間のメンバーにお届けすべく。

ブログをご覧になっている方で必要な方が居られましたら
(FBのコミュニティに入っていない方で)
ご連絡いただければ対応できるように考えますね。


それでは今年も残すところ1ヶ月半。
素晴らしい2013年となるよう。
終わり良ければ全て良し。

ラストスパート、楽しんでいきましょう!!

ねこねこ 拝

  Λ Λ
m(①ω①)m

2013年11月10日日曜日

『兵站』という概念:『艦これ』とシステムトレードの類似性

ほんっとうにお久しぶりです(汗)
ねこねこです。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ ~♪

前回の投稿が夏の終わり。
そして、もう秋も終わろうとしていますよ!!

言い訳させて下さい。

・・・・・

『艦これ』で時間を喰い過ぎて、
ブログ書く暇がないんですわ~!!!

・・・・・

はい♪ダメ人間ですね!!

まだ未来のあるお若い方々は、こんなダメな不惑前になっちゃダメですよ(苦笑)


お盆休みから始めた艦これ。
元々ソーシャルゲームには手を出すつもりはなかったんです。
時間を喰うこと。
リアル課金の危険性。

そして何より。
女の子がたくさん出てくるゲームをやってることに対する・・・奥さんからの視線(苦笑)


まあ、いろんなリスクが有りますよね。

ですが『戦艦大和』の実装って話を聴いてしまうと。
宇宙戦艦ヤマト2199で『ドメル提督カッコイイわぁ』と
童心に戻っていた自分に避けられるわけもなく。


どんなに仕事で疲労困憊でも、何故か任務が更新される朝5時に目覚める不思議。
人間ってのは、本当に『快楽と痛みの連想体系』で動いているんですねぇ。


ということで。
一つだけ、心の底からの叫びを。


『五月雨の改ニはまだですか~!!!(切実)』


閑話休題


で、ヲタ話(だけ)をするために『艦これ』の話題を振った訳ではありません。


このゲーム、本来は2万人程度のユーザー獲得を目標に立ち上げたらしいのですが、
現在は100万人以上が遊んでいるという正にバケモノ級のゲーム。

一時期は時代の寵児として持て囃されたモバゲーやグリーのビジネスモデル
(所謂、課金レアガチャやコンプガチャといったアレです)を
根底から覆した側面もあり、ビジネス雑誌にも取り上げられることが増えています。

で、ビジネスモデルの話も置いておきます。
多分、ググれば私よりももっと深く考察している人はたくさんいるはず。


何を話したいか、と言いますと。


このゲーム、上手く行く人と行かない人の差において。
もちろん運(リアルラック)の存在はとても大きいのですが。

それよりも、何よりも。

『兵站』の概念を理解し、それをどのレベルで実行しているか。

この一つの概念の理解と実践が大きく差を生んでいるように思われます。


兵站という言葉、これまで私もそれほど重視していたわけではありません。
が、このゲームのプロデューサーが『艦これは兵站のゲーム』と表現されており。
この『兵站』という概念について調べてみようと考えました。


『兵站』をwikipediaで調べてみると。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B5%E7%AB%99

兵站(へいたん 英語: Military Logistics)とは、戦闘地帯から後方の、軍の諸活動・機関・諸施設を総称したもの。戦争において作戦を行う部隊の移動と支援を計画し、また実施する活動を指す用語でもあり、例えば兵站には物資の配給や整備、兵員の展開や衛生、施設の構築や維持などが含まれる。

と、あります。


トレード、特にシステムトレードを『戦闘』に当てはめて考えると。

戦術:その場その場の状況に合わせて取引を行うこと
戦略:戦術の結果に拘らず総合的な勝利に向けデザインすること

と表現できるかと。


そして、システムトレードにおいては。

戦術は売買ルールにより

戦略はマルチストラテジーにより

明確に規定されます。


従って、戦術と戦略が良好かつ明確に定まれば勝利は間違いなし!!
って、想いますよね。


ね?


だから
『マインドセットとか、まどろっこしいことは必要ないんじゃ!!』
『御託はいいから、早よルールを開示せんかい!!』
『お前が儲けとるルールを教えたりゃぁ!!』
というような言葉が聴こえてくるわけで…


ですが、残念ながら、戦術と戦略だけでは勝てないんです。


その戦術と戦略を動かすためには何が必要か。
・・・もちろん『資金』です。


従って、私たちが整えるべき『兵站』とは。

『構築した戦術、戦略が機能するだけの
投資資金を確保し続ける』

ことが、最低限のライン。


望むべくは。

『戦術のラインナップ拡充とリスク許容度の
変化に応じた資金の積み増し』

も可能であれば素晴らしいですね。



と、まあ、当たり前のことを書きましたが。
この当たり前が当たり前に実行できている方はどれくらい居るのでしょうか。

世の中には『一攫千金』を謳う詐欺が溢れていますが。
その理由は、多くの人の家計が『収入<支出』という状況だからではないかと。

自分自身も、妻と二人で病床にあった休職期間の1年間は勿論。
自宅を構えたことや、2馬力から1.3馬力程度に稼ぐ力が低下したこともあり、
復職してから昨年まで、ずっと貯金を少しずつ取り崩しながら
足らない生活費に充当していました。

正直なところ、そんな状態では、幾ら良い戦術、戦略を保有していたとしても。
戦績は安定しませんし、精神面でもずっと辛い状況が続いていました。


ジェームス師の言葉。
『幾ら稼ぐかはどうでもいい。幾ら手元に残るかが大切なのだ。』


支出を収入の範囲に収めるという地道な節約と節制。
戦術を磨くことも、戦略としてバランスを取ることも。


地道な努力を愚直に続けること。

戦術レベルでも。
戦略レベルでも。
兵站レベルでも。

その結果が、年間を通してのプラスという果実をもたらすと考えます。



そう!
欲しい艦娘が。
五航戦の翔鶴、瑞鶴がドロップされないからといって。
長門が来てくれないからといって。
正規空母や戦艦の建造レシピを調子に乗ってぶん回せば。
資源が枯渇して日々の運営すらままならなくなります。

更に言えば。

そんな兵站が整っていない環境に正規空母や戦艦が入ったとしても。
イベントクリアで大和や武蔵が来てくれたとしても。

運用コストに耐えられないか、無理に運用して兵站を破綻させるか。
良い例が『赤城給食』ですよ!!

(参照:ニコニコ大百科『赤城(艦これ)』)
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%B5%A4%E5%9F%8E(%E8%89%A6%E3%81%93%E3%82%8C)


・・・・・

と、まあ、艦これを知らない人にとっては意味不明な説明も多々在りましたが。


ちなみに、各レベルの重要度からすれば、
兵站>>戦略>>戦術
であることは明白です。

戦術レベルの勝利で戦略の失敗を帳消しには出来ませんし、
戦略を如何に練っても兵站の破綻を回避することはできません。

なのに日々の取引が利益になったか、コストになったかという。
戦術の一つ一つの結果に一喜一憂する私たちの何と弱いことか。


戦術レベルで戦略レベルの負けを挽回できるのは小説の中だけです。


ならば、私たちは。

逆転満塁ホームランを打ってヒーローになることを目指すのではなく。
浅ましく勝利の美酒のおこぼれに与ろうとするのではなく。


日々戦術を磨き。
戦略を練り。
兵站を整えるために仕事をし、節制し。

自分との戦いに勝とうではありませんか。


おそらくは、投資であれ、スポーツであれ、仕事であれ。
人一倍の結果を出している人は、
人一倍その分野の兵站を整えているのではないでしょうか。

素振りも、勉強も、ランニングも、健康的な食事も、良い睡眠も。
『兵站を整えている』んです。
『自分自身』という、唯一管理可能な、戦術の実行装置を。



ということで。
9月から開始したドローダウン期間を先週超えて行けるかな?と思ったら、
あと数千円の利益確定で上抜けだったのに、再度コスト支払いとなりました。

ま、2ヶ月のドローダウン期間は年1.8回程度発生することは織り込み済みなので。
感情的には残念ですが、まあ、淡々とやって行きましょう!!



最後にもう一度だけ。

『筑摩と利根の改ニはまだですか~!!!(懇願)』

・・・あれ?最初と艦娘が違う??



慢心、ダメ、絶対

「帰ろう、帰ればまた来られるから」(木村昌福提督)

2013年8月25日日曜日

『痛み』と『快楽』・・・学習による連想の構築とは。

お楽しみ様です。ねこねこです。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ~♡


8月も終盤。
学生のお子さんが居るご家庭はテンヤワンヤでしょうか。
この季節になると、我が家では奥さんとの間に

『夏休みも終わりだねぇ』
『学生◎◎(婉曲表現)、いい気味だねぇ』
『存分に◎しむ(大人の配慮)がいいさ』

という、薄黒く、暗い笑みの混じった会話が成されます(笑)

・・・大学4年で研究室に配属されると、
理系の学生には夏休みなんて在って無きが如し。

と思ったら、5年ほど前に『闘病による休職』という
1年間の夏休みを夫婦でもらってるじゃないですか!!(笑)

・・・そのまま、毎日が日曜日状態にならなくて本当に良かった(汗)


さてさて、かなり間が開いてしまいました。
戦術・戦略がある程度形になってしまうと、後は少しずつ調整と改善を進めつつ、
ひたすらシグナルに従っての発注だけがシストレのお仕事になります。

毎日のように、毎週のように目新しく、
新規な戦術や戦略のタネに出会えるわけではありません。

そんな時でも、そんな時こそ、
『シグナルに従うだけでええから楽やなぁ~♪』
と、のんびりさという感情を感じてみるのは如何でしょうか。

おそらくは、システムトレード(シス達を使うのであれば、ほぼ寄り寄りですよね)を
選ばずに、裁量やスキャルを選んでしまうと、その感情は中々得難いはずです。



さて、少しばかり私の投資状況の報告をば。















7月頭に『逆張り買い』がきれいに結果を残し、今年の最大瞬間風速を記録。
その後、ドローダウン、高値更新、ドローダウン、高値更新と波を打ちながら、
お盆と今週末前後に『押し目買い』が結果を出してくれています。

7月頭に年初の投資充当費用を1として、+100%を超過しました。
約半年で2倍という出来過ぎな戦績です。


その調子で行けば、後半でも7月頭を1として+100%・・・
ということは、1→2→4ってことで、年末には+300%ということで・・・と、
『夢』と言うきれいな言葉で糊塗された『強欲』が頭をもたげてきてしまいます。

いやいや、落ち着こう。

現在動かしている戦術・戦略群は信用を使って2倍の資金効率で運用して
平均+40%/年(2000年~)という結果が得られている訳なので。

まあ、なんだ。
今年『は』調子いいんだ。
調子悪い年もあるんだ。
平均すれば+40%だから、ずっと今の調子で当たり前だと思わない方がイイね。


閑話休題


このブログを書き始めた2013年の年初に、投資の目的を明確にするという記事を書きました。
『プチ経済的自立』
という言葉を創り、それを定義することで、目指すべき状態を明確にしてきました。

さて、では現状がどのようになっているのか。

この半年で考えると、一ヶ月の生活費と住宅費用(住宅ローンですな)の合計程度は
システムトレードの利益として得ることができています。

もちろん、月によって余剰が出たり、不足していたりはありますが、
平均すればおおよそ生活に必要な額を投資で得ています。

そして、何より有難いことに。

この寄り寄りシステムトレードは夜もしくは早朝に仕込んでおく作業しか発生しないので、
毎日のお仕事を精一杯頑張ることに悪影響が無いのです!!


ということは。

通常のお仕事に汗を流して得たお給料に。
頭に汗を流して創りあげた戦術・戦略が稼いでくれる投資の利益が加わって。

一人二馬力!!!(笑)

しかも、元本を増やすように努力を重ねれば、
馬の数が複利で増えていくというマジックまで。

努力する価値は十分にあると、私には感じられます。



現状報告が長くなりました。

タイトルの『自発的な連想の構築』というお話に入りたいと思います。


このお盆の時期(2013年8月15日前後)に日経平均は下落を示し、
私が数日前から押し目買い戦術のシグナルに従って買っていた銘柄は
やや大きめの含み損を抱える結果となっていました。

『含み損』という言葉を聴いて、どのように感じられるでしょうか?

まあ、私も言葉としては『嫌だなー』とか『避けたいなー』とか感じるわけです。

ですが、それが『押し目買い』の戦術・戦略で発生したという条件に合致したら。

奥さんに対して
『やっと押し目買いに引っかかった銘柄で含み損が出たんだよ♪』
『それも◎万円位とけっこうデカイんだよ♪』

と、嬉しそうに話している自分が居ました。
もちろん奥さんは『???』と理解不能という表情をしていたので、
その後に、以下の説明を加えました。

『押し目買いって、利益が出る前に一度凹むことが多いのね。』
『凹みがある程度大きくなると、反発してデカイ利益が得られることが多いんだ。』
『値動きが全く無くて動かない状況よりも、かなりイイ感じだと想うよ。』

奥さんは『ダンナがそう言うんならそうなんだろうね。』と言ってくれましたが、
恐らくは含み損を抱えて喜んでいる私の心情を正確には理解できなかったろうと。


以上のことをFBの日記に書いたところ、
翌日?翌々日?のフェアトレードさんのメルマガには
『含み損で嬉しい??』
というタイトルが!!(笑)

システムトレードを実行していれば、同じように感じるものなんですね。


前回のブログで
・『痛み』と『快楽』に人間の行動原理が司られていること
・達成の『快楽』よりも道中の『痛み』にフォーカスが向きやすいこと
・何かを達成したら『めいっぱいお祝い』をして脳を教育すること
をお伝えしました。

私も、投資の利益で池袋のサンシャインは最上階、
レストラン『カシータ』で奥さんとお祝いの食事をさせてもらいました。
眺めも良いし、シーフードの料理も美味しくて。
利益を重ねてまた来よう!!来たい!!と感じさせてもらいました。

これが努力する源泉。
『快楽』を得ようとする欲望となる訳ですね。


この『お祝い』による痛みと快楽の連想体系構築は一つの方法ですが、
私は『含み損を抱えた時』に『お祝い』をしていた訳ではありません。

昨年、そして今年の前半、押し目買いや逆張りで含み損を抱えた時、
正直を言えば恐怖に震えていました。
今年5月~6月の私のブログを見ていただければ証拠が残っています(苦笑)

でも、その5月~6月の逆張り買いの恐怖を乗り越えて。
実際に投資をして。
笑えない額の含み損で泣きそうになって。
結果、検証結果通りに反発して利益が得られるという経験を
何度も経験してきた結果なのでしょう。


例えるなら。


超怖い絶叫レベルの吊り橋を渡るにしても、
そこを狙った女性とのデートコースに組み込んで、一緒に渡って
『吊り橋効果』で恋仲になれるという経験を何度もすれば・・・

吊り橋怖いけど超大好き~!!!
渡りたい~!!!

となるのではないでしょうか・・・

多分??


ん~、この例えが正しいのかなぁ。
女性と一緒に吊り橋渡ったこと無いからわからんなぁ。


でも、この8月。
『押し目買い』のルールで『含み損』が出て『ワクワク』していたのは事実。

何らかの学習が行われないと『恐怖』という『痛み』から、
『ワクワク』という『快楽』に連想が変化しないわけですから。


この感情の変化は、『実際に経験する』ことでしか体験できないと想います。
言葉でいくら伝えてもらっても、経験に勝る納得は得られないでしょう。


そう、焼けた炭の上を歩く『火渡り』を6回、
焼けた炭の上を消えるまで歩くという『ファイヤーダンス』を1回経験していますが。

『大丈夫じゃけんやってみ??』と何度言葉で言われても。
『こういう理由で大丈夫なんじゃけん!!』と理屈で諭されても。

実際に歩いて
『あ、本当に出来るんだ!!人間ってすごいな!!』
と、感じないと、心からの理解と納得は無いですからね。


もちろん、何の準備もせずに火渡りしようとすれば、エライことになります。
裸足で焼けた炭の上を歩けるのは、それ相応の準備をしているから。
(水をかけるとか、コーティングするとかじゃないですよ!精神面です!!)


システムトレードで逆張り買いや押し目買いを実行しようとすれば、
一度含み損を抱えるという精神的圧迫をほぼ間違いなく感じることになります。

一方で、順張り買いを実行すると、巧く組み立てていれば含み損は抱えませんが、
逆に最大の利益から下がったところや、
最大の利益になる前に決済することになるので、
『あー、もったいないなー』という感情は味わうこととなるでしょう。


ただ、その『辛いな』『苦しいな』『もったいないな』という『痛み』の感情は、
『利益が積み重なっていく』という明確な『快楽』を何度も経験すれば、
やがて『快楽』の感情で上書きされて行きます。

すると、何時しか『シグナルに従う』ことそのものが
快楽となっているご自身に氣付くでしょう。


その際に注意して欲しい点は、
『含み損で追証が発生したり、一発退場により”痛み”の経験となる』こと。

これは、資金管理が甘かったり、利益を追い過ぎてリスクを取り過ぎた結果です。

従って、検証における最大ドローダウンが2倍になっても耐えられるように
リスク管理や信用倍率などをキツめキツめに設定しておくことをおススメします。

特に、経験値が、経験知が少ない初心者であれば尚更のこと。
1年で+300%とか欲をかいちゃダメですよ!!>自分自身


最後に、良い例えなのかどうなのか判りませんが。


デレ期があるから
ツン期の辛さに耐えられるんです!!

で、何度もツンデレを経験していると、ツン期にすら幸せを感じてしまうという・・・

そんな感じ??経験ないけど(笑)


ジェームス師は人間の連想のフレキシビリティをSMクラブで例えましたが。

…ツンデレに例えるのは如何なものか。ちょっと後悔しています。

しかも、太字でフォントも大きくして、更に色まで変えてしまった(涙)


うん。
ツンデレな猫やシマリスも可愛い。

だけど。
いつもデレデレで居てくれる我が家のコギっ仔(小鈴と千里)が可愛いなぁ。


まあ、人間の脳の連想体系なんて生まれた後の経験で形成されたものなので、
更にそれを上回る感情で上書きしてやれば、書き換えは可能なんです。

もちろん、効率良く書き換えるためのNLP等の手法が在るわけなんですが。

投資で連想体系を書き換えるには、成功体験を重ねるのが一番。

そのためにも、小さな成功体験を重ねるための慎重な歩みを。
一度歩み始めたのであれば、1年は続ける覚悟を。
最初は間違えやすいので、自分の戦略を見直す客観性とフレキシビリティを。

一つ一つ。
一歩一歩。

積み重ねてみては如何でしょうか。

さあ、8月も残り一週間。
どんな想い出を。
どんな実績を。

貴方はこの2013年8月に残しますか?

ねこねこ 拝 
  Λ Λ
m(①ω①)m

2013年7月7日日曜日

投資を継続するために。成功のサイクルとは。

こんにちは。ねこねこです。

2013年も半分が経過しました。

皆様の。

今年の願い、希望、目標は叶いつつあるでしょうか。

人生の目的(ミッション)を生きておられるでしょうか。

得たい感情を与えてくれる前向きな行動を実行しているでしょうか。

ほぼ、自分自身に対する言葉です。

さて。
半年経過したということで、一度ご自身の戦術・戦略のチェックや棚卸しを
されてもいいかもしれませんね。

その中でシステムトレードの『継続』を後押しする一つの提案を。

人が何か行動を起こす時、引金となるのは『感情』です。

快い感情、快楽を感じたいから。
不快な感情、痛みから逃れたいから。
行動を起こします。

一方で、行動を止めるのは『理性』

好きな人が居て。
『告白』もしくは『プロポーズ』という行動を後押しするのは感情です。

一方で、『フラれる』リスクを強調して止めようとするのは理性ですよね。

で、何が快楽で何が痛みか。
行動レベルでも連想レベルでも、そこは千差万別。

私はタバコが大嫌いで(以下検閲)
ですが、タバコが必要という人も居ます。

私は犬が大好きで、愛コギ仔の肉球の匂いを嗅ぐのが大好きですが
(書きようによっては変態っぽいな)、
獣臭がダメな人も居ますよね。

ま、犬好き猫好き栗鼠好きといった可愛いレベル(?)の話なら良しとしましょう。

タバコが好きだったり、運動が嫌いだったり、仕事が嫌いだったり(苦笑)、
人生の質に多大なる影響を与える『特定の行動』に対する快・不快もあるわけです。

その中で、私たちシステムトレーダー(勝手に仮定していますね)が、
『成功』に近付くための後押しをしてくれる『特定の行動』とは何でしょう?

検証、勉強、シグナルチェック、発注、決済…
一言で表現すると『継続』となるでしょうか。

システムトレードは一攫千金には程遠い方法論です。

10万円の元本で一気に10億円稼いで、その後は悠々自適~♪
ってのは、多分、無理。
少なくとも、私には思いつかないし、実行もできません。

コツコツ、コツコツ。
人間の、人間の群衆の。
特定の状況に対する行動傾向を利用して、統計的に有利なトレードを繰り返す。

本当に地味な作業です。

少しずつでも利益が継続して出ているなら
『利益』という『快楽』がエンジンとなりますから継続もしやすいのですが。

一方で、『ドローダウン』という損失の時期、『痛み』に耐える必要もあります。

『痛み』に耐えて投資を『継続』するために。

何が必要か。

・・・・・

答えは『お祝い』です♪

人は苦労して何かを達成した際、
達成した喜びという『快楽』よりも
道中大変だったという『痛み』の方を強く記憶する傾向があるそうです。

『成功の9ステップ』を書き上げ、出版に至った日、
ジェームス・スキナー師は『焦った』と聴きます。

『しまった。お祝いの準備をしていない!』

すると、出版に到達したという快楽よりも、
書き上げるまでの大変な毎日という痛みを強く記憶するために、
『次の本が書けなくなる』
という可能性が高くなり。

急いでレストラン『カシータ』を予約し、直ぐに向かったそうです。

急に予約して赴いたにも拘わらず、お店のテーブルの上には、その日に出版の『成功の9ステップ』が!!

・・・・・

という、レストラン『カシータ』
私も奥さんを招待したいのですよ。

と、途中から話が変わってしまいましたが。
要は『お祝い』です。

某ボランティア団体のように
『おめでとー!!!!!せーの(以下略)』
と、狂氣のごとく乱舞するのもアリですが、
それを家でやると家族に心配されます。

なので、投資で得たい快楽なので、
利益を現金として手に取り、稼いだことを実感してみるのは如何でしょうか。

私は、現状、半年を決算期として設定し、
その期に稼いだ利益の10%をお祝い資金として引き出し、
好きに使って良いことにしました。

多分、この秋のアフリカ長期出張に向けて、
モバイルパソコンを買う資金にするのと。
両親の金婚式お祝いに旅行をプレゼントする
資金にする予定です。

そして、更にオススメしたいのは。
マインドセットのための『貢献』

今回、引き出した10%のうち、その10%、
利益全体の1%を奥さんに渡し、
彼女が支援したいと考える動物愛護団体に
寄付してもらうこととしました。

『自分は稼いだ資金を公共の幸せのため、
貢献に使うことができる存在である』

素敵ですよね。
カッコいいと感じますよね。
自分はどんどん稼ぐべき存在だと信じられますよね。

天地宇宙が自分の成功を後押ししてくれる。
そう心から信じられるような貢献を、
貴方が稼いだ利益で行えば。

とても素敵なギフトを
天地宇宙は与えてくれると信じています。

まあ、予想とは全く違う方向からだったりしますけどね!!(笑)

資産構築のための投資活動として、私が考える
『在るべき姿』は。

堅実確実コツコツ。

そのための準備を行い。
実際に継続しているからこそ。
2013年上期のようなご祝儀相場では
想像以上の収益となったのでしょう。

正に準備に機会があたったわけです。

そのためにも。
シストレの地味でめんどくさくて辛い作業も。
ドローダウンでコストを支払うことも。

より大きい利益とお祝いで上書きして。
楽々で継続していきましょう!!!

2013年6月23日日曜日

運用して初めて学べること。原理原則に従うとは。

お楽しみ様です♪ねこねこです。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ ~♡


さてさて、怒涛の下げ&日内変動な5、6月ですが。
皆様、無事に利益を積み重ねて居られるでしょうか。


ちょうど、本日配信された斉藤正章さんからのメールマガジンにて、

『日経平均が1万3千円程度であった4月頭と現在の資産を比較して。
下がっているなら何か運用方法に問題があります。』

という内容がありました。

私の運用における利益状況は。
2013年の年初を基準として、そこからの増減を率として求めてみました。


何だかんだ言っても日経平均との相関はありそう。

2月から4月のドローダウンに耐える時期がきつかったものの、
率は低くとも市場環境だけに左右されない基盤を構築しつつあるようです。

ちょっとは自信を持ってもいいかな??


そして、6月に入り、所謂『斉藤式逆張り買い』のシグナルが出てきたのが
6月6日とか7日とか、あのあたりで。

暴落の状況が酷ければ酷いほど、一時的な反発の可能性も高まる傾向があるようで
私が使用している逆張り戦術で今回の市場環境でヒットしたものは、
利益となる取引の確率が90%を超えるというもの。


でも、怖いものは怖いんです。
システムトレードだからといって、恐怖の感情が無くなるわけではありません。

昨年の同時期に、軽い暴落(この表現は正しいのか?)が生じて、
欲望に負けてルールよりも多い金額を投資したが故に3割のドローダウンで苦しみ、
そこから回復するのに半年以上かかった経験があるのであれば、尚更のことです。


システムトレードに限らず、自分の在りたい姿、なりたい姿に到達するために
乗り越えなくてはならないことは、他人や環境よりも自分の弱い心なのだと考えます。

恐怖に怯えて脚がガクガクしている子鹿のような心を叱咤激励して。
シグナルに従い。

買った当日にどエライ額のドローダウン(含み損)が発生し。
ホンマに大丈夫かいな、と心配にはなりながらも。


結果、その戦術に従って6月前半に実施した19銘柄の取引において。
利益になった取引が17。
コスト支払いとなった取引が2。
利益となった取引の確率は89.5%。
合計損益も大幅なプラスでした。

その時保有、もしくは新たに売買した別の戦術による取引で生じた
コスト支払いを大幅にカバーしてくれる結果となり。


適正なシグナルに厳格に従うことの重要性を改めて思い知りました。



さて、以上が、今回の『暴落』に関する私の経験と感想です。

実際には昨年の苦い学びから、こういった『暴落』に対応する戦術は
パターン分けを行い、かなり磨いていたからこそのプラスの結果であろうと。

その中で、感情が不安に陥ったからこそ氣付いた『ルールの穴』を。
何かのご参考になればと、お伝えしたいと考えます。



『斉藤式逆張り』

日本株式のシステムトレードを実践しようとしている方であれば
一度はご覧になったことのある文字列であり、ルールであろうと思います。
詳細は書籍やDVD等でご確認いただくべきと考え、ルールの詳細は示しません。

簡単に言えば、移動平均線を利用して判断を行い。
急落した銘柄を買い付け。
反発したら売却する。
という『カウンタートレード』(人の感情が行き過ぎる傾向を利用した戦術)です。


その決済条件も非常に単純で。
書籍に書かれているものは

・利益が◎%になったら利食い
・期限切れで手仕舞い

というもの。



一方で、斉藤さんのメルマガ、書籍を拝見して、
私は斉藤さんの『原理原則』を以下のように認識しています。


・特定の市場環境において
・ある銘柄が特定の状況となった際に
・有利な条件で仕掛けを行い


・特定の市場環境において
・ある銘柄が特定の状況となった時に
(=決済が望ましい状況となった時)
・有利な条件で決済を行う


うん、とても明確で当たり前と感じます。

有利な時に有利な条件で仕掛け。
有利な時に有利な条件で決済する。


・・・何か先ほどのルールに違和感を感じませんか??
私はこの違和感を感じるまでに数年以上かかりました(苦笑)




この時、大切なことが一つあります。

『仕掛けた価格』は、上記の原理原則に『入っていない』

言い換えれば

『利益がどれだけになるか』は判断基準足り得ない

ということです。


あくまでも、市場環境と、ある銘柄の状況を判断基準として
仕掛けるのに適切か、
手仕舞うのに適切か、
を判断しているわけです。

一方で、
『利益が◎%になったら』という条件式は、
『その銘柄を●●円で購入した』
という情報から初めて計算可能となります。

でも、市場は、
『あなたが幾らで仕掛けたか』ということは知ったこっちゃないんです。



『カブの塩漬け』が得意料理な方々の典型的な思考例は

・この銘柄が値を戻したら手仕舞おう
・あわよくば僅かでも利益が出たら嬉しいな

と言うものでしょうか。

過去のブログでも記載しましたが、
特に男性脳は『負ける』ことを極端に痛みと認識しますから。
『損失確定=負け』をとことん先延ばししようとします。

この考え方が適切かどうかは、ご判断いただけますよね??(笑)
例として適切かどうかはわかりませんが、
『仕掛けた金額』や『利益額』を決済基準とすると良い結果には繋がりそうにありません。



もちろん、『書籍に書かれている』斉藤式逆張り買いのルールは
(=斉藤さんの『実運用に用いているルールではない』)
有効であり、機能しています。

理由は、『斉藤式逆張り』は仕掛けのタイミングが極端なため、
価格の反発タイミングにも一定の傾向があり、
『利益◎%』という二次的な判断基準でもおおよそ適正に判断可能である
ということかと考えます。


ですが、本来は決済のタイミングも
値動きそのもの、
その移動平均や乖離率、
およびシグナル数等の市場環境、
といった一次的な判断基準で考えた方が
より適正に判断できるのではないでしょうか?


と、考えて、今回、ルールのブラッシュアップを行なってみました。

-----
 勝率: 96.10 %
 勝ち数: 148 回
 負け数: 6 回
 引き分け数: 0 回

 平均損益(円): 43,259 円  平均損益(率): 14.42 %
 平均利益(円): 45,906 円  平均利益(率): 15.30 %
 平均損失(円): -22,053 円  平均損失(率): -7.35 %

 合計損益(円): 6,661,817 円  合計損益(率): 2,220.63 %
 合計利益(円): 6,794,132 円  合計利益(率): 2,264.73 %
 合計損失(円): -132,315 円  合計損失(率): -44.11 %

 最大連勝回数: 76 回
 最大連敗回数: 1 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 58,216 円(2004/06/08)
 最大ドローダウン(時価ベース): 1,918,989 円(2011/03/15)
 PF: 51.348
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 5.68 日
-----

以上が、『超暴落時』対応斉藤式逆張りにおいて
6月上旬にシグナルが出た戦術の2000年から2012年の検証結果です。
13年間で発動したのはたった4回(笑)

それ位、行き過ぎた市場環境でしか発動しない、波動砲みたいなルールです。


そこから、決済条件を変更します。

『利益◎%』という二次的な判断条件から、
『その銘柄の値動きがどうなったら』
『市場環境がどのようになったら』
という一次的な判断条件に変更し、最適値を探してみました。

-----
 勝率: 98.70 %
 勝ち数: 152 回
 負け数: 2 回
 引き分け数: 0 回

 平均損益(円): 57,712 円  平均損益(率): 19.24 %
 平均利益(円): 58,892 円  平均利益(率): 19.63 %
 平均損失(円): -31,991 円  平均損失(率): -10.66 %

 合計損益(円): 8,887,633 円  合計損益(率): 2,962.57 %
 合計利益(円): 8,951,615 円  合計利益(率): 2,983.90 %
 合計損失(円): -63,982 円  合計損失(率): -21.33 %

 最大連勝回数: 79 回
 最大連敗回数: 1 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 0 円(0001/01/01)
 最大ドローダウン(時価ベース): 1,912,506 円(2011/03/15)
 PF: 139.908
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 7.49 日
-----

如何でしょうか?


元々が一撃必殺、
KOG(ナイト・オブ・ゴールド)のバスターランチャー、
ZZガンダムのハイメガ粒子砲、
デンドロビウムのゼロ距離射撃、
イングラム2号機のガトリング砲(初期OVA第6巻:『二課の一番長い日』より)…


…あ、最後のは自分で道路を壊して自爆してるし、
大田が乗ってるけど2号機じゃなくて警察学校にあった教習用機じゃん(古!)


磨きをかけていたこともあって、元々も悪くない戦術だと考えています。
が、決済条件をちょっと変えてみると、特に合計損益が跳ね上がりました。


今回、暴落で仕掛けた直後に、
特に恐怖を感じたことからか、この改善に氣付き、実際に決済条件を改良できました。

多分、実際に投資をせずに机上の空論で考えていては、至れなかった結果です。


斉藤さんも、過去発表された戦術から、現在の戦術まで、
どんどんと改善を加えられています。

私たち人間は不完全です。
完璧なルールなど、おそらくは到達することはできません。

ですが、不完全なルールであっても統計的に有利には成り得るし、
不完全なルールだからこそ、改善もして行けます。


完全なルールが出来てから投資をするのではなく。
目指す目的を明確にして、まず賢明に歩き始める。
歩きながら、方向を修正して、装備を良くして、身体も強くして。



そう、竜王よりも強くなってからラダトーム城を出発することは不可能。
最初からロトの剣やロトの鎧は装備出来ません。
ひのきの棒と旅人の服でスライムを倒すところから始めるんです。


ただ、RPGと違うのは、一度死んでしまう=破産してしまうと
王様に怒られるだけでは済まないので(笑)

所持金は半分ではなくて0やマイナスになりますからね。



まだまだボラティリティの高い、荒れた相場が続いています。
そんな時こそ資金管理をしっかりとして。

望む未来を手に入れるための毎日の一歩を積み重ねて行きましょう!!

2013年6月7日金曜日

『感情の達人』的システムトレードの実践とは。

こんにちは。

ほんっとうに久しぶりに、勝率9割超過の戦術がヒットしてシグナルを出しているのですが、
ホンマかいなと信じられずに何度も検証してしまったねこねこです。(6月7日朝)

 Λ Λ
(①ω①)ノシ

で、調査しながらつい改良も進めちゃって、発注方法を改善したので。
肚を決めて投資しようと。

うわー、昨年の3割ドローダウンを思い出すよ。
超怖い(苦笑)



3回に渡って『ドローダウンを前提とした資金管理』について考察しました。
その途中で、フェアトレード西村師匠にメルマガで本ブログをご紹介いただいたのですが。

これまで、最高のPV/Dayは50前後だったのが、一気に500近くになり。
驚愕というか何というか。
情報を必要とする人に対する告知の重要性を思い知ったここ最近でした。

自分のフェイスブックやグーグル+で
『ブログ更新しました~♪』と告知しても余り見てもらえない現実。


・・・ふと氣付いたのは。

投資初心者やシステムトレードを知らない人には、内容が難しすぎるんじゃね?
ということ(汗)


ただ、内容をはしょって、耳触りの良い文言だけ並べて、
単に見てもらうだけのブログを作っても仕方ないなぁ、と。

ま、フロントもバックも商品は無いから、
本当に考察と情報提供のみが目的のブログなんですけどね(苦笑)

PVは低調だったとしても、自分が考察し、検証し、実行し、提供できる
最大限の価値を伝える場でありたいと心から思います。



さてさて。
技術論が続きましたので、大好きな(笑)精神論のお話を。

長いよ(笑)


今回は、トレードだけでは無くて、実生活にもプラスに働かせられる
ここ最近で私にとって一番の氣付きとなったお話です。

このブログの記事にも何度かご登場いただいている
『素敵な生き方』の師匠である『氣づかせ屋さんちゃん』こと、さんちゃん先生。
https://www.facebook.com/Sanchan.SunLeaf


師匠のお話の一つに『感情の達人』という内容が在ります。


一行で表面的に要約すると(深く知りたい方はさんちゃんが出版した時にご案内します!)

『自分の感じたい感情を感じながら、素敵な人生を生きて行こう』

というもの。


で、この内容をシステムトレードに適用するとどうなるのかなぁと考えていたのです。



私たち投資家が感じたい感情・・・

『儲かった!!』『利益を確保した!!』
まぁ、これは異論は無いですわな。

『予想通り!!』『作戦通り!!』
これは裁量側に寄った感情でしょうか。

『戦術が機能してるなぁ!!』『戦略が的中したなぁ!!』
システムトレードならこんな感情が欲しいですねぇ。



一方で『感じたくない』『避けたい』感情・・・

『損した・・・』『損失を確定しちゃった・・・』
避けたいという氣持ち、頷いてもらえますよね?

『逆かよ・・・』『裏目に出たなぁ・・・』
裁量で判断した投資が巧くいかなければこんな感情でしょうか。

『この戦術は外れの時期か・・・』『戦略の組み立て間違ったか・・・』
システムトレードならこんな感情を味わうことも、またあるでしょう。


で、です。

感じたい感情。
巧く行った!成功した!!儲かった!!!万々歳!!!!俺天才!!!!!
という感情だけ味わって。

感じたくない感情を完全に排除することは可能なんでしょうか?

と、いう問いを、私も含めた皆様に投げてみます。


仮に、私たちが勝率100%の戦術を組み立てることができて。
それが、カーブフィッティング(過剰最適化)ではなく。
今後も機能し続けてシグナルを出し続ける。

そんな素晴らしい僥倖に恵まれたなら、可能かもしれません。


ですが、仮に理論的にそれが可能だったとしても。
その状態に至らないと投資しない、という『完璧主義』な姿勢では、
私たちの人生に与えられた時間は短すぎるように思えます。


基本的にトレードは、利益を得ることとコストを支払うことの両輪から出来ています。

私たちが行おうとしているシステムトレードは、特に、
適正な戦術・戦略に基づいて、確率的に有意に有利なトレードを繰り返すことで
統計的に得られた検証結果に『近い』結果を得ることを目的としています。


この定義に基づくと、味わいたくない感情。
コストを支払ったという感情を排除することは可能でしょうか?


・・・無理ですよね。


例えば勝率8割の戦術を持っていたとします。
とても素晴らしい戦術です。
ですが、10回のトレードの内、2回はコスト支払いとなります。

また、こんな戦術であれば、機能する相場が少ないと予想されますから、
『今日もシグナルが出ないのか』という『退屈』さを感じることとなるでしょう。

逆に、毎日シグナルがでる戦術であれば『退屈』は感じないかもしれませんが、
勝率は50%近辺。
2回に1回はコストを支払うこととなります。



もうあっちを立てれば こっちが立たず♪
いわゆるあいつが イタバサミー♪♪

選択肢に板ばさみの毎日♪
これがほんとの センタクバサミー♪♪

http://youtu.be/rxD_wcYWbw8
(LoveDiary『イタバサミー』より)



システムトレードで資産構築に取り組むと決めた時点で、
『コストを支払う損失感』
『退屈さに耐える』
『恐怖に耐える』
『欲望を抑える』
という、『辛い感情』を味わうことは・・・『覚悟』して下さい。


これらの感情を味わうこと無しに、美酒や果実は手に入ることはありません。



・・・え、でも、シストレの商材広告にあるじゃないですか?
『感情に拠らないシステムに基づいた投資』
『感情的になることなく、気持ちが毎日落ち着いています』
『淡々とただシグナルに従うだけです』
って、そんな感じの言葉。


実際に資金を投じれば、氣持ちの波はイヤというほど感じるでしょう。
何もネガティブな氣持ちを感じないなんて無理な話です。


幾らシステムトレードで利益を上げていたって。
利益が出たら嬉しい。
裏返せば、コストを支払うのは残念です。

コストを支払って『わーい』と能天気に喜んでいる人が居たら会ってみたいです。


幾ら有効な戦術を組み合わせた戦略を運用していても。
100%全ての相場で有効な聖杯は存在しない。
だから、自分の組み上げた戦術・戦略が機能しない悔しさは感じます。

どんな相場でも毎日確実に利益となる聖杯。
かぐや姫からの課題くらい困難な難題です。


従って、システムトレードを実行すると決めても、
ポジティブな『感じたい感情』を感じることもあれば、
ネガティブな『感じたくない感情』を感じることも必ずあります。



ここで、一番最初の『感情の達人』の定義に戻ります。

『自分の感じたい感情を感じながら、素敵な人生を生きて行こう』


これを読んで多くの方はこう思うでしょう。

『味わいたくない損失の悔しさや情けなさを味わうんだったら、
自分の感じたい感情を感じてないじゃん!どういうことだよ!!』


繰り返します。

システムトレードを実行しても、いろいろな感情を感じます。

ポジティブな氣持ちもあれば、ネガティブな氣持ちもあるでしょう。

それは、避けられません。



ですが。
きちんとしたシステムトレードを実行すれば。

『こんな種類のネガティブな氣持ち』は、金輪際感じずに済みます。


『あ~、塩漬けにするしかないか。』
『いつ売っ払えばいいんだろう?』
『また損切りできなかった…』
『うわ、追証が発生した!どうしよう…』
『何をどうして良いのかが判らん!』
『決めたことを守れない俺って情けない奴…』


そうです。

『あー、この取引はコストの支払いになっちゃったか。残念だなぁ。』

『仕事で疲れたけど、シグナルチェックと発注しなきゃ。めんどくさいなぁ。』

『この戦術、どうやったら使い物になるねん!!あーもー、わからん!!』

こういったネガティブな感情は腐るほど味わいますよ(笑)


でも、その代わりに。

『お。損切った銘柄は更に下がってる、か。損切りで正解だったな。』

『きちんと発注しといて良かったなぁ。イイ所できちんと指さってるよ。』

『あ…この戦術にこの指標が有効じゃね?スゲーじゃん、俺♪』

こんなポジティブな感情『も』味わえることを、お伝えしておきます。



この世界は全て『波』で出来ています。

それは、量子力学のような物理学の面でも。
人の感情のような精神世界の面でも。


ちなみに。
女性の波の周期は・・・28日。
男性の波の周期は・・・20分。
だそうです。


ポジティブだけ。
ネガティブだけ。
そんな歪な状態を、天地宇宙は許してくれないのでしょう。


ポジティブも、ネガティブも。
どちらも感じなくてはならない。
その時、人が選択し得る最善の道は。


プラスなポジティブ。

そして

プラスなネガティブ。


そう。
どうせ辛い感情を感じるなら、
自分が得たい結果につながっている行動を実行して感じましょうよ。


うわー、これだけ頑張っても巧く行かないのかよ。きっついなぁ。
でも、今に見とれよ、絶対に目標を達成してやるからな!!


そんなカッコいい台詞が言えるくらい、カッコいい行動を実行しましょうよ。


その時、あなたの感じた『プラスのネガティブ』な氣持ちは、感情は。
あなたが得たい結果に一歩近づくという、素敵なギフトを与えてくれるのだと。

私は、そう信じています。


このお話、システムトレードに対しての内容としてまとめましたが。
人生全てのチャレンジについても同じことが言えるんですよね。


貴方は敗北感を味わうことを恐れてチャレンジしない腰抜け人生を選びますか?

目的を達成するためには精一杯努力して、敗北感すら糧にする素敵人生を選びますか?


私は、素敵人生を選びたい。
だからこそ、へっぽこはへっぽこなりに、精一杯努力と挑戦を続ける所存です。

皆様の人生が素晴らしい経験と感情で満たされますように!!

2013年6月2日日曜日

ドローダウンをコントロールする資金管理について。その③

さてさて、資金管理を考え始めて、文章を書き始めると止まらなくなりました。

アウトプットが必要な時期だったようです。


さて、ドローダウン時においては、それが想定内の範囲にある以上は
検証した条件(元々の投資資金)で投資を継続すべきですが。
そのために2つ前の投稿でドローダウン時用の資金をプールしましょうとお伝えしました。


続いて、希望通りに利益が乗ってきた時に、ドローダウン許容額をどのように決めるのか、
賭博型と堅実型の2種類のタイプをご紹介しました。
もちろん、あくまでも例であり、これがベストと言うわけではありません。
儲けについては従来のドローダウン許容率に係数をかけるなど、
積極側にも消極側にもお好みで変更できます。


さて、前の投稿で示した投資額と利益額、ドローダウン額の表ですが、
ご覧になってお気づきの点があろうかと想います。

この表ですね。


元本 勝率 平均 合計 最大DD 最大DD PF
損益 損益 簿価 時価
千円 千円 千円 千円  
             
1,000 約 63 2,961 1,955 239 252 約 1.57
2,000 5,922 3,909 478 504
3,000 8,883 5,864 717 756
4,000 11,844 7,819 956 1,008
5,000 14,805 9,774 1,195 1,261
6,000 17,766 11,728 1,433 1,513
7,000 20,727 13,683 1,672 1,765
8,000 23,688 15,638 1,911 2,017
9,000 26,649 17,592 2,150 2,269
10,000 29,610 19,547 2,389 2,521

投資額が増えると、それにほぼ比例して利益もドローダウン(簿価・時価)も増えています。

これは、1銘柄あたりの投資額を総投資額の約4%と設定した『定率法』だからです。

500万円の資金で投資していれば1銘柄あたり20万円で25銘柄に。

1000万円の資金で投資していれば1銘柄あたり40万円で25銘柄に。

元本が2倍になれば、投資する銘柄はほぼそのままに、投じる金額が2倍になるのですから、
利益も損失もそのまま2倍となる計算です。



それに対して、
元本が300万円の時は1銘柄あたり30万円で10銘柄に。
元本が600万円の時は1銘柄あたり30万円で20銘柄に。
元本が900万円の時は1銘柄あたり30万円で30銘柄に。
このように投資する銘柄数を増やしていく『定額法』という考え方もあります。

定率法を検証していた時点からかなり戦術・戦略のブラッシュアップは進んでいるため、
ドローダウン率など大きく改善しています。

そのため直接の比較は困難ですが、元本が増えた際の利益や
ドローダウンの増減を確認していただきたいのです。

元本 勝率 平均 合計 最大DD 最大DD PF DD/元本 DD/元本
損益 損益 簿価 時価 簿価 時価
千円 千円 千円 千円  
                 
5,000 63.5 4,765 7,772 442 523 1.74 8.8 10.5
6,000 62.7 4,387 8,120 440 661 1.67 7.3 11.0
7,000 62.7 4,422 9,176 508 752 1.68 7.3 10.7
8,000 62.0 4,260 9,718 512 910 1.66 6.4 11.4
9,000 61.8 4,310 10,802 577 956 1.68 6.4 10.6
10,000 61.9 4,151 11,271 575 1,134 1.67 5.7 11.3
11,000 62.1 4,138 12,082 579 1,224 1.68 5.3 11.1
12,000 61.6 3,858 12,067 689 1,105 1.62 5.7 9.2


斉藤正章氏の著書にも記載されている内容ではありますが、

運用している戦術が有効であればある程に。
特に『優先順位』が的確であればある程に。

基本的に投資する『銘柄数』が増えると、
成績、特にプロフィットファクターは悪化する傾向にあります。

表をご覧いただくと、資金が増加するにつれて、プロフィットファクターの値が
徐々にですが低下しています。
なので、現在私が運用している戦術・戦略においての
銘柄選択時における優先順位のフィルターが機能しているとも言えます。


なぜそのような結果となるのか。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

優先順位が有効に機能していれば最も成績が良いのはトップの銘柄。


トップ100銘柄に分散するよりも、トップ10銘柄に。
トップ10銘柄に分散するよりも、トップ3銘柄に。

少数精鋭に絞った方が成績そのものは良好なのです。



ただし。

集中投資による破産の危険を回避できるのであれば。



一方で、最大ドローダウン(簿価)は、銘柄数を増やすことで
その率は低下するので、この傾向も活用したいのも正直なところ。



最後に考えたいのは『継続』ということ。

出てきたシグナルを自動発注出来る手段を持っているならともかく、
手作業で発注を行うのであれば、一日に可能な発注銘柄数は有限のはずです。

例えば、一日に500銘柄発注するという選択肢が最も有利という検証結果が出たとします。

さて、毎日、そのシグナルに従って発注作業をすることが出来るのでしょうか?

1銘柄あたりの発注時間を短く見積もって30秒としましょう。
すると、500銘柄で250分、約4時間強です(苦笑)

…少なくとも私には無理です。


私の場合は、現在日に約30銘柄程度の発注を行なっていますが、
仕事で疲労コンパイル状態ですとそれでも結構厳しいです(苦笑)



例えば、50万円の資金で投資を開始したとします。
ドローダウンの許容率を20%とすると、40万円を投資に充当し、
10万円は口座内でドローダウンに対するプール資金に。

その上で、戦術の性質にもよりますが、信用1.5倍を利用して
40万×(1+1.5)=100万円で投資するとします。
(最大DDが10%程度の戦術として)

当初は10万円10銘柄、15万円7銘柄~20万円5銘柄、25万円4銘柄
といった程度の分散から開始するのが望ましいと考えられます。
(5万円20銘柄だと買える銘柄が余りにも小型で逆に値動きが粗そうです)



投資の利益と元本の積立によって、資金が100万まで増えたとすると。
先ほどのドローダウン許容率から80万円を投資に充当し、
20万円は口座内でドローダウンに対するプール資金となります。

同様に信用1.5倍を利用すると200万円が投資資金となりますね。
ここまで来ると、
15万円13銘柄、20万円10銘柄~25万円8銘柄、30万円7銘柄
までは分散可能となるでしょうか。
発注する銘柄の数も多すぎないため、まだまだ作業は楽な範囲だと思います。



更に、状況が良い方向に進み、資金が300万まで増えたとすると。
先ほどのドローダウン許容率から240万円を投資に充当し、
60万円は口座内でドローダウンに対するプール資金となります。

同様に信用1.5倍を利用すると600万円が投資資金となります。
すると、
20万円30銘柄、25万円24銘柄~40万円15銘柄、50万円12銘柄
までは分散可能な範囲だと考えられます。



実際のところ、私が運用している戦術・戦略において、
1つの戦術から発注する銘柄は5銘柄~10銘柄程度です。
従って、30銘柄に分散しようとすれば、戦術は少なくとも3つ以上を
組み合わせている必要がありますよね。

斉藤さんの著書等から戦術の種類としては
・急落逆張り
・押し目買い
・戻り売り
・順張り買い
・順張り売り(ヘッジ目的)
・デイトレ(短期)買い
・デイトレ(短期)売り
といった分類をされているようですから、
7種類×5銘柄or10銘柄の35~70銘柄での運用が
手入力での発注であれば適正な範囲と考えられます。

従って、資金が少ないうちはDD率が低く資金回転率の高い戦術を中心に。
そこから資金が増えてくるに従って、順張り系の中長期保有戦術を組み入れながら。
最終的にはヘッジ目的の戦術も取り入れて。
50銘柄程度に分散まで到達したら、
後は資金の増加に合わせて1銘柄あたりの投資額を増やしていくのは如何でしょうか。


私自身は、現在1銘柄あたり30万円前後の投資額で検証とシグナルチェックを
実施していますが、最近は100株単位の銘柄も増えてきたことも在り、
東証1部の有名銘柄が出てくることがちょこちょこあります。
早く1銘柄あたり50万円程度で運用可能となるように資金を増やして行きたいですね。



自らのDD許容率、保有する戦術の性質、許容可能な作業量、タイミング・・・
一人ひとり異なっているからこそ、最適解を定めることはできないのでしょう。

全ては『バランス』が適正となるよう、自らの立ち位置と状況を見つめながら
『退場』となることの無いように焦らず歩んでいきましょう!!


PS
この年始からの上昇トレンドで、一時は3000万まで資金を増やした人が
この下落で一気にマイナス1500万円(借金状態)になったというお話が
2ちゃんねるのまとめブログに掲載されていました。

http://blog.livedoor.jp/corez18c24-puls/archives/27488830.html


それに対して、5月11日に投稿したブログにおいて、
日経先物のバイアンドホールドで、楽に、効率よく稼げていたはず、
という仮定のお話もさせていただいていました。

http://risutemtrade.blogspot.jp/2013/05/blog-post.html

そりゃ、これからも一本調子で株価が上昇し続けるならば。
レバレッジの高い日経先物やオプションを利用して稼ぐのが効率は良いでしょう。
なんせ、テコ効果が大きいわけですから。

ですが、市場は生物。
次の瞬間に何が起こるかはわからないわけです。

適正なレバレッジ。
適正な戦術の組み合わせによる戦略の構築。
そして、ブレない自らの心の在り方。

一足跳びに自らの最適解に至ることは、少なくとも私にはできません。
一歩ずつ、一歩ずつ。
歩を進め、足場を固め。
将来の望ましい姿を描きながら進んでいきたいと切に願います。

愛する家族のためにも。


皆様にとっても素晴らしい6月となりますように。

ねこねこ 拝

2013年5月26日日曜日

ドローダウンをコントロールする資金管理について。その②

お楽しみ様です♪♪ねこねこです。


 Λ Λ
(①ω①)ノシ~♡



この土曜日、私は以下の事項に取り組みたいと考えていました。

・ブログ投稿
・愛犬とジョギング
・庭の手入れ
・フェレットのケージ掃除
・愛犬の通院

結構、ボリューミーな上に、業務のダメージが身体に残っていて(苦笑)、正直厳しい。

なおかつ、フェレットのケージ掃除は過去にやった時には終了後寝込むくらい大変。
なので、やり遂げられるか、実は不安でした。


ですが、先週の土日に。
とある黒い衣装のボランティア団体での活動に向けた勉強会(表現が怪しい)にて。

『価値観のインストール』
を実施していました。


私は、
①愛、感謝
②貢献
③規律
という3つの価値観を快楽の価値観としてインストールしていたのですが。


『ワシが自分で決めたんじゃけぇ、やるしかないのぉ』
と、何故か急に広島弁に戻る位。
やらないという選択肢を自分に与えない私が居ました。

・・・価値観って、スゴイよ!!

この『規律』は、仕事とシステムトレードの成功を目的として導入した価値観。

『インストール』には二日間という時間と、エネルギー溢れる仲間のサポートが必要ですが。
自分がその場その場で何に基づいて行動するのか、
意識してリストにすることはとても重要だと思います。


閑話休題



前回は、最大ドローダウンでコストを支払った場合においても、
想定通りの投資が継続できるような資金管理方法について考えてみました。


例えば、あなたが最大ドローダウン率20%を許容できるのであれば
元本が100万円あれば、83.3万円を投資資金とし、
16.7万円はDDに対する準備金としてプールしておく。


例えば、あなたが最大ドローダウン率30%を許容できるのであれば
100万円投資したい際には、130万円の元本を用意して、
30万円はDDに対する準備金としてプールしておく。


そうすれば、想定通りにドローダウンを受けたとしても
本来検証し、肚を決めた戦術・戦略に基づいて投資を継続出来ます。



さて、続いて考察する事項として、ちょっと希望が持てる未来を描いてみます。

現在、例えば300万円の元本で投資しているとしましょう。
最大ドローダウンの許容率は20%とすると上記計算によって
250万円が投資資金、50万円がドローダウンのためのプール資金となります。


表に過去私が使用していた戦術・戦略を、
元本の額を変更しながら検証した結果を示しています。
(2009年~2012年の4年間、元本固定、単利での結果です)


元本 勝率 平均 合計 最大DD 最大DD PF
損益 損益 簿価 時価
千円 % 千円 千円 千円  
             
1,000 約 63 2,961 1,955 239 252 約 1.57
2,000 5,922 3,909 478 504
3,000 8,883 5,864 717 756
4,000 11,844 7,819 956 1,008
5,000 14,805 9,774 1,195 1,261
6,000 17,766 11,728 1,433 1,513
7,000 20,727 13,683 1,672 1,765
8,000 23,688 15,638 1,911 2,017
9,000 26,649 17,592 2,150 2,269
10,000 29,610 19,547 2,389 2,521



現在使用しているものと比較するとかなりドローダウン率が大きいものではありますが。

ちなみに、600万円から1000万円までを実際に検証し、
その結果から近似式を求めて100万円から500万円までの数値を求めています。
大きく外れてはいませんが、細かい数値には多少のブレが在ることをご了承下さい。


50万円のドローダウンを許容出来るのですから、簿価で考えた場合は
約200万円まで投資資金を運用することが可能です。


で、投資を開始して順調に推移し、100万円の利益が得られたとします。

さて、ではこの100万円を加えた際に、
投資資金はどれだけで計算するのがベストなのでしょうか?


…100万円の利益は『アブク銭』なので、それも最大ドローダウン許容額に組み込んで
20%の50万+利益で得た100万=150万円のドローダウンを許容する

それも一つの考えです。
150万円のドローダウンを許容出来るなら600万円まで運用することが可能となります。


おそらくは、この考え方が最も高リスクを許容しているため、
資産の増え方が最も大きいと思われます。

正にハイリスク・ハイリターンな資金管理方法ですね。


もう一つの考え方としては。

本来の元本300万円に利益の100万円を加えた400万円を新たな元本として定義し、
400万円で同様の計算を行なって(400÷(1+0.2))、
333万円を投資資金、67万円をドローダウンのためのプール資金とします。

67万円のドローダウンを許容出来るのですから、簿価で考えた場合は
約300万円弱まで投資資金を運用することが可能です。

かなり堅実な資金管理方法だと思われます。



まとめますと、利益が得られた際の資金管理の考え方としては。

・利益の全てをドローダウンの許容値に組み込み、レバレッジを効かせて投資する
という乾坤一擲博打型

・利益をドローダウン許容率から投資資金とプール資金に分割してそれぞれ増額する
という堅牢堅固堅実型

大きくはこの2パターンがあると思われます。


ただし、『乾坤一擲博打型』においても。
本来、元本の300万円を投資資金250万円とプール資金50万円としました。
ここに利益の100万円が加わり、それをドローダウン対策のプール資金としたので、
投資資金250万円とプール資金150万円となっているわけです。

投資資金250万円であれば、2倍の信用枠を使うことで750万円までは投資可能ですが、
資金が更に増え続けた場合、どこかで信用枠上限まで使用しても
投資したい額に至らない時が来る可能性があります。

その場合は、所持している資金を再度元本として認識し直し、
投資資金とプール資金に分け直すことも必要でしょう。


まあ、これは非常に上手く行った場合の、素敵な素敵な未来のお話なのですが。



前回の投稿において、冒頭でジェームス師による
『プロのギャンブラーが行う資金管理』
の内容に少し触れています。

得られた利益、ここでは100万円と仮定していますが、これを
『どうせ元々は自分の資金じゃないし~、失った所で元々だし~』
と考えることが出来るのなら、乾坤一擲博打型でドドンと勝負するのもいいでしょう。

多少のドローダウンを受けても感情の波が小さいなら上手く行くかもしれません。


ですが、少なくとも私はそう考えられないし、感じられません。


プチ経済的自立を目指す以上、毎月決まった額を稼ぐとまでは言えませんが。
『感情に汗をかきながら頭脳労働によって』稼いだ資金であれば。

やはりドローダウンを受ければ、それだけ感情に響き、波を作ります。


感情、特に負の感情を感じればパフォーマンスに影響が出てきますから、
堅牢堅固堅実型で運用することが、私には似合っているようです。



ここまでで、利益を得て投資元本が増えた際の
『全体的な資金配分』について考えて来ました。

『うわー、めんどくさ!』と想われた方も居られることでしょう。

私の表現方法がまだまだ未熟なことも事実ですので、ご容赦下さい。


そして、更に考えることが在るのです。

『増やした投資資金をどのように配分するか』


あまり明確に考えたことがなかったのですが、
自分なりの資金管理方法を確立するため、これらの投稿を書くために
検証を続けていたら、なかなか面白い結果となりましたので。

更に次回、詳細を述べさせていただきます。


やはり、何かしら表現するために考え、検証し。
さらにそれを実際に文章にするということは、一番自分にとって学びとなりますね。


さて、愛犬とジョギングに行ってきます!

本日も素敵な一日となりますように♪


ねこねこ@五体投地

2013年5月25日土曜日

ドローダウンをコントロールする資金管理について。

ねこねこです。お楽しみ様です♪


皆様、この数日(2013年5月23日、24日)の乱高下は
無事乗り切られているでしょうか。

私は含み益が半減しておりますが、
まあ、それは仕方ないかなぁと、そこそこ落ち着いて眺めています。

悔しいけどね!(苦笑)


ま、氣を取り直して。

 Λ Λ
(①ω①)ノシ~♡

うん、この絵文字も猫っぽいですね。


さて、ジェームス・スキナー師のお金に関する指導・講義の中で
『プロのギャンブラーが行う資金管理』
というコンテンツがあります。


詳細は述べ(られ)ませんが、要点としては
『自分の懐が痛まない条件を構築して、その上で勝負する』
ということ。

恐怖・欲望・退屈というギャンブルに影響する感情の波を
できるだけ小さくすることが利益を得る秘訣と理解しています。


それを、私たちシステムトレーダーの
適切な資金管理に応用できないものかなぁと考えていたのですが。



資金管理について重要な事項を考えると、以下の要素となるでしょうか。

・あなたの資金量
・あなたの最大DD許容率
・戦術・戦略の最大DD率
・戦術・戦略の利益率


これらの中でも、第一に定めるべきは最大DD許容率と考えます。

自分が資金のどれだけをドローダウンというコストとして支払っても
『その後、心を折らずにトレードを継続できるか』
という心理的な側面。

そして、実際に最大ドローダウンが生じた際に復活に必要な日数という資金的な側面。


それを考える上で、一つ注意しておきたい事項として。

例えば100万円の資金をシステムトレードに充当予定とします。
あなたが創り上げた戦術・戦略の最大ドローダウンが20%で、
あなたの許容できる最大ドローダウンが20%だったときに。

『やった!それなら100万円全てを、戦術・戦略で運用してOK!!』

だと思いますか?


私は思ってました。
で、大きな痛手を喰らいました(涙)


仮に、100万円でトレードを開始した初日に大きな損失が出ました。
ですが、幸運にも上記条件で最大ドローダウンは20%(―20万円:残額80万円)で
収束したとします。

さあ、そこから再度利益を重ねるぞ!と心機一転トレードを始めようとしたとき、
当初とは何かが違うんですよ…

そう、投資できる元本が減少しているのです。

そうすると、まず最初の20万円という損失を埋めたいのですが、
元本が8割に減っていますから、
そこから得られる平均利益も8割程度に減っていることにお気づきでしょうか?

とすると、利益の積み重ねが想定、当初の検証結果から
一気に遅れることは自明の理です。



皆様が良く目にするであろう、こんな表が在ります。


値下がり率 ±0に戻すのに必要な上昇率
10% +11%
20% +25%
30% +43%
40% +67%
50% +100%
60% +150%
70% +233%
80% +400%
90% +900%

例えば、ドローダウンで元本の20%を失ったとすると、
そこから元の状態に戻すまでには
減った元本を起点として+25%の利益を重ねる必要があります。

50%を失ったとすると、
減った元本と同等額(+100%)稼いでやっととんとんです。

でも、考えてみて下さい。

安定的に資産を増やそうとして始めたシステムトレードで、
ほぼ間違いなく生じ得るドローダウンにより仮に資産を半分に減らし、
その上で、
当初想定していた半分のスピードで、
元本に戻すためのトレードを行う…

多分、シストレを開始したばかりであれば、心が折れると想います。
おそらく、自分であればほぼ確実に投げ出してます(笑)


ということで、必要なのは
『ドローダウン時にも本来想定している検証結果に従う形でトレードが継続できること』
であると仮定するならば、
『最大ドローダウンとなった際に保有している資金を、投資に充当する元本と考える』
のは如何でしょうか。


従って、元本が100万円あり、20%の最大ドローダウンを許容出来るのであれば、
X(最大DD額)+Y(投資充当資金)=100
0.2Y=X(投資充当資金の20%が許容できる最大DD額)
1.2Y=100
Y≒83.3
X≒16.7
となり、最大DD額16.7万円をプールして83.3万円の資金で投資を行えば、
仮に最大DDを一番最初に喰らったとしても、
83.3万円という当初想定し、検証に用いた資金での投資を継続出来ます。



わかりやすく表現すると

許容最大DD率 投資資金(検証元本) 用意する元本
10% 100万円 110万円
20% 100万円 120万円
30% 100万円 130万円
40% 100万円 140万円
50% 100万円 150万円

投資資金(検証に用いる額、運用に用いる額)とドローダウン時に支払うコストを
合わせただけ元本を用意しておけば良い、ということですね。
(50%以上のDDを許容している人は多くないと思うので、それ以上は割愛)



ドローダウンに関する一つの実例をお示ししたいと思います。


これは私の投資状況を示したグラフですが、
8月からのグラフをご覧いただければ、まあまあの資産推移に見えるかもしれません。



が、が、が。

このグラフ、何か情報が抜けているのです。



もちろん、このグラフそのものを偽造した訳じゃないですよ。


『嘘』は述べた情報の中にあるのではなく、
『嘘』は述べていない情報の中にある。



そう、このグラフの『嘘』。
このグラフで述べていない情報。


…8月以前の資産推移です。




やっとこの情報を提示することができました。


昨年度のドローダウンで、私は3割以上の資金をコストとして支払いました。

すると、7割となった元本で投資することになりますから、
再度資金管理と戦術・戦略を組み直す必要が生じました。

2012年後半は本当に苦しかったですね。


そう、私も先に述べた『最大ドローダウン分の資金を確保しておく』という
考え方をしていなかったために、昨年度後半はかなり苦しい思いをすることとなりました。

どれだけ練りこんだ戦術でも。
その戦術の強みを活かしあった戦術であっても。
統計学に基づく投資をする以上、ドローダウンは避けられません。

だからこそ、それを前以て織り込んでおくしか、対処方法は無いのだと思います。



正直な意見を述べます。

最大ドローダウン、3割を許容するのは…止めとけ(笑)

苦しいよ。



ということで、ドローダウンと資金管理の考えについて。
更に続きます。

この週末も素晴らしい時間となりますように!!

2013年5月11日土曜日

運用して初めて学べること。一見良好な戦術であっても。

ねこねこです。
皆様、お楽しみ様です♪&かなりお久しぶりです(汗)

 Λ Λ
(ΦωΦ)ノシ ~♡

3月、4月は本当にドタバタドタバタ。

3月頭の9ステップとメガイベント(リーダーシップ編)に参加。
そこで、人生の夢が一つ叶い。
中規模製造試験を3週連続でやったら、CEOへ社会貢献活動のプレゼン。
そこから1週間、とあるプロポーザルを死にもの狂いで作成して、とある案件に応募。
そのまま4月終わりの9ステップ参加。
さらに、人生の夢が一つ叶い。

今から振り返ると、精一杯頑張ったな。

そして、来週は大規模製造試験なので、またまたお楽しみ状態です(泣笑)


さてさて、そんな仕事面では慌ただしくも充実していた3、4月ですが。

シストレの状況はこんな感じでした。



2月から3月はドローダウンから行ったり来たりで横這いとなり、
4月になって、やっと抜けだしたという感じです。

ご覧になって『あれ?』と想われた方も多いことでしょう。

2、3、4月は日経平均が基本的にはほぼ一本調子で上昇し続けた期間です。
なのに、何故ドローダウンを喰らったり、横這いになるんだろう?って。

2013年大発会時の日経平均から、現在の価格を比較すると1.3倍程。
100万の元本があれば先物ラージが1枚買えるはずですから、
そこからバイ&ホールドで300万円以上の利益が出ているわけです。

元本を同じく100万円とすると、私が実行している戦術・戦略による日本株式のシストレでは1.5倍となりましたので、50万円の利益になった計算です。

…?
同じ元本で。手間がかかって。売買コストもかかって。ドローダウンも喰らって。
で、利益は日経平均先物バイ&ホールドのたった1/6??

ハイ。
それが日本株式のシステムトレードを実際に行なって得た結果です。
たった、それだけなんです。


ここで、重要な事実を一つ。

『大発会の時点で、こんな一本調子で日経平均が上昇するなんて、自分は予想できなかったし、これからの数ヶ月後も予想することは絶対に出来ません』と、いうこと。

確かに、現在の状況を数カ月前に正確に予測し、それに全てを投じるだけの決断があれば。
多分、日経先物を買ってたでしょうね。
で、得た利益で買い増しして。
まあ、スゴイことになってたでしょうさ。
いや、レバレッジからするとFXでドル円を取引してたかな?


多分、先見の明があり、集中的な取引をした人はこの世の中に居るはずです。
そして、その投資家はものすごい利益を得たことでしょう。
今、カリスマ投資家としてデビューされているのかもしれません。

ですが、自分にはそれは出来ない。
厳然たる事実です。


なので、現在の状況の中で有利な条件において買いを仕掛け、
有利な条件において売りを仕掛ける。
それは手間もかかるし、条件選定において効率も下がる。

でも、未確定の将来に対して、自分が許容出来る程度にリスクを低減させるためにはリスクヘッジのためのコストはかかるし、効率が下がることは致し方ないと考えています。

正直言うと、悔しいけどね!!(苦笑)



さてさて、前置きが長くなりました。
今回、現在運用中の戦術について重大な弱点がわかったので、共有化のためにも。

逆張りの買いや順張り買いといった戦術は有名ですし、非常に大きな利益となりやすいために主戦力として使っている投資家の方々も多いと想います。
一方で、大きな利益が得られる戦術が有効な相場環境は、稀にしか発生しません。

そのため、普通の相場環境でも有効な
『細かく利鞘を稼ぐ』戦術が資金効率を上げるためには必要となります。

なので、
①寄りで仕掛けて、引けで決済
②寄りで仕掛けて、翌日の寄りで決済
③寄りで仕掛けて、翌日の引けで決済
といった、日足のデイトレもしくは一泊トレードのような短期トレードも運用しています。


現状の私の短期売り戦略がこちら。
元本120万円、1銘柄の30万円までの仕掛けという条件です。


 勝率: 67.56 %
 勝ち数: 704 回
 負け数: 338 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): 5,833 円  平均損益(率): 2.40 %
 平均利益(円): 20,300 円  平均利益(率): 8.26 %
 平均損失(円): -24,282 円  平均損失(率): -9.79 %

 合計損益(円): 6,083,986 円  合計損益(率): 2,507.08 %
 合計利益(円): 14,291,444 円  合計利益(率): 5,815.83 %
 合計損失(円): -8,207,458 円  合計損失(率): -3,308.75 %

 最大連勝回数: 20 回
 最大連敗回数: 5 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 401,549 円(2003/10/21)
 最大ドローダウン(時価ベース): 426,149 円(2003/11/04)
 PF: 1.741
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.57 日



取引手数料やスリッページ、出来高制限などを考慮してこの結果なので、
私としては安心して運用している戦術の一つです。

10年で約1000回の取引があるので1年では100回程。
2日に1回、30万の取引で6000円の利益となり、月に6万円稼いでくれる、
というイメージが解りやすいでしょうか。



で、この戦術、寄りで売りを仕掛けるのですが、
先日とある銘柄で以下の状況が発生しました。

『売りを仕掛けた銘柄がストップ高となり、引けでやっと売りが成立した』
で、翌日買い戻そうとするのですが。
『連日のストップ高で、売りの損失が急激に拡大する』

もちろん、仕掛ける銘柄を分散しているので、致命傷には程遠いのですが、
胃が痛いことには変わりないですよね。(苦笑)

確かに、指値の売りで仕掛ける以上、ストップ高で売る可能性は避けられません。



では、『上記戦略の売り条件』に合致しつつ、
尚且つ『当日ストップ高だった銘柄を引けで売った』
としたら、どのような結果となるのか?


 勝率: 48.63 %
 勝ち数: 301 回
 負け数: 318 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): -5,486 円  平均損益(率): -2.31 %
 平均利益(円): 13,332 円  平均利益(率): 6.07 %
 平均損失(円): -23,316 円  平均損失(率): -10.25 %

 合計損益(円): -3,401,482 円  合計損益(率): -1,434.76 %
 合計利益(円): 4,012,891 円  合計利益(率): 1,825.94 %
 合計損失(円): -7,414,373 円  合計損失(率): -3,260.70 %

 最大連勝回数: 14 回
 最大連敗回数: 9 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 3,530,882 円(2009/09/10)
 最大ドローダウン(時価ベース): 3,581,582 円(2009/08/28)
 PF: 0.541
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.66 日



なんとまぁ、見事に一直線に落ちていきます。
この取引はしたくないですよねぇ…


本来の戦術を検証した結果から有効性が確認されており、
かつグラフからもデータからも大きな齟齬が見当たりませんでした。

しかし、運用して、実際に生じた一つの現象とそこから受けた違和感、感情。
きちんと確認してみたら、包含している損失となる取引条件が『見えた』わけです。


では、この場合どうすれば良いか?
答えは単純です。

『お昼の時点で、ストップ高のために取引が保留されている売り注文を破棄』
これでOK。

のはず、多分。

本当は、前場のみの注文とか出来たら楽なんですけどね(苦笑)


今回、この取引で数万円のコストは支払いましたが、
今後同様の事態に陥ることを回避することができる勉強代だとすれば安いものです。




ちなみに、この検証においては120万円(1銘柄30万円)という、自分が運用できる条件での検証だったために、全ての取引を網羅しているとは言い難い状況です。
なので、資金額を一桁増やし、1200万円として、再度検証してみました。
まあ、一日40銘柄シグナルが出ることは稀なので、ほぼ網羅出来るでしょう。


こちらが本来のまま、1200万円にて検証


 勝率: 66.03 %
 勝ち数: 871 回
 負け数: 448 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): 4,889 円  平均損益(率): 2.06 %
 平均利益(円): 19,766 円  平均利益(率): 7.95 %
 平均損失(円): -24,023 円  平均損失(率): -9.39 %

 合計損益(円): 6,453,405 円  合計損益(率): 2,713.92 %
 合計利益(円): 17,215,791 円  合計利益(率): 6,922.86 %
 合計損失(円): -10,762,386 円  合計損失(率): -4,208.94 %

 最大連勝回数: 20 回
 最大連敗回数: 7 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 724,077 円(2003/10/21)
 最大ドローダウン(時価ベース): 790,777 円(2003/10/20)
 PF: 1.600
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.59 日



ストップ高で仕掛けた場合

 勝率: 49.14 %
 勝ち数: 314 回
 負け数: 325 回
 引き分け数: 1 回

 平均損益(円): -5,346 円  平均損益(率): -2.22 %
 平均利益(円): 13,603 円  平均利益(率): 6.13 %
 平均損失(円): -23,670 円  平均損失(率): -10.30 %

 合計損益(円): -3,421,410 円  合計損益(率): -1,422.54 %
 合計利益(円): 4,271,323 円  合計利益(率): 1,923.63 %
 合計損失(円): -7,692,733 円  合計損失(率): -3,346.17 %

 最大連勝回数: 14 回
 最大連敗回数: 9 回
 最大ドローダウン(簿価ベース): 3,562,910 円(2009/09/10)
 最大ドローダウン(時価ベース): 3,613,610 円(2009/08/28)
 PF: 0.555
 平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 1.65 日




最初から完璧な戦術、戦略なんて作れません。
完璧な戦術、戦略が出来てから運用しようとすれば、ずっと手を拱いているだけです。

まずは一所懸命納得ができる戦術を創り上げる。
その戦術を統合して、納得できる戦略を構築する。

そうしたら、動かしてみましょう。
胆を決めて。
許容出来るリスクの範囲内で。
恐怖心とか、欲望とか、退屈とか、感情に負けずに。

上手くいくかもしれないし、拙い点が見つかるかもしれない。
上手くいく点を伸ばし、拙い点は磨いて行きましょう。

…シストレって、人生とか、人格とかと一緒ですね。
道は、多分、全てつながっているんだろうなぁ。



さてさて、この土日は。
この戦術の弱い点が更にあるので。
補うための新たな戦術を構築して行きましょうかね。

皆様にとっても、素晴らしい週末になりますように!!

ねこねこ 拝  m(ΦωΦ)m

2013年3月19日火曜日

ドローダウン対策法とは。


こんにちは♪ねこねこです。
 ∧∧
(ΦωΦ)ノ♡

前回のブログから1ヶ月以上経過してしまいました(汗)

自分自身をストレッチするため定期的にセミナー参加をしているのですが、3月頭に2週連続となってしまい、日常業務ともあいまって完全にテンパりモードでした。

やっと昨日整体にも行き、無理無茶無謀な挑戦で酷使した身体をいたわっています。


で、そんな中、システムトレードの状況ですが。


2月なかばに(確か15日金曜日)株価の調整があり、『順張り買い』で保有していた銘柄の決済指示が出たんですよね。
所謂、『損切り』ってやつです(涙)

でも、土曜日朝までの海外市場の日経先物の値動きを見ている限り
『月曜日朝から一気に回復する可能性高いんだけどな~』
という印象が非常に強い状況でした。

ルールを調整して『損切りを数日遅らせる』or『損切り条件を緩和する』という
日和見な対策も考えましたさ!!
実は、決済タイミングはもちっと緩い方が統計的に有利、というような
都合のいい事実はないかな、って探しましたさ!!

でもまあ、そんな都合のいい事実は出てくることもなく(乾笑)

・・・切りました。
僕にとって目の前に吊り下げたニンジン、
MacBookAirが楽に買えるだけ(ヘタすると2台)、コストを支払いましたよ。

で、月曜日、案の定、切らずに保有していれば値上がりしてました。
想定通り~!!!!!(号泣)

更に、グラフをご覧になっていただければ一目瞭然ですが。
弱り目に祟り目。
泣きっ面に蜂。
日経平均は上昇を続けているのに、何故か戦略とかみあわずにコストの支払いが続き。

んー、戦術戦略資金管理に何か問題があるのかなぁと多少心配しながらも
実行することは日々のシグナルをチェックして、その通りに発注処理をするだけ。

結果、3月に入ってから、再度、市場環境と戦術戦略の歯車が噛み合い始めたところです。


システムトレーダーが出来ることは、基本的に2つしかありません。
『ルールを磨くこと』と『ルールに従い続けること』

たった2つ。
だからこそ、楽でもあり、苦しくもあるのですが。

裁量の判断は当たっていたわけですが、
感情の波に負けずルールを貫けたことを誇りと考えるしかありません。


2月なかばの最高値を超えてくれれば
『1ヶ月ちょっとでドローダウン期間を超えました』
と言えるのですが。
今後に期待ということで(笑)



ということで、タイトルの『ドローダウン対策法』ですが。

2013年3月16日に斉藤正章さんのミニセミナーがあったので参加して、
質疑応答コーナーで質問してみました。
『ドローダウンが生じたのですが、どうすれば精神的に耐えられるようになれますか?』


・・・・・斉藤さんは、にこやかに。
『慣れてください』(笑)

それしかないんですね(苦笑)



てことで。
皆さんにも、ジェームス・スキナー師の言葉を引用して結論を。

『慣れろ!』

以上!!



加えて、翌日3月17日にシステムトレードの達人でお馴染み
フェアトレードさんで勉強会に参加して来ましたが、
検証結果を一覧表にまとめる作業を簡略化するExcelのマクロを作成しました。

有難いことに評判もいいので、ダウンロード可能なリンクを作成しておきますね。

システムトレードの達人 検証結果データ 一覧表作成シート

ちなみに、こんな機能が欲しい等のリクエストを貰えれば、
技術と時間の可能な範囲で改善を試みます。

リクエストに応えられるとは断言出来ませんが(本職でも無いですし)

宜しければ、使用された方はご感想やご意見をお聴かせいただけると嬉しいです。


使い方はシートに書いてありますが、
数値データが一覧表に転記されたら、
空欄となっているA列に識別のために何かしら入力をお願いします。

空のA列のセルを判断基準として最終行を判断しているために、
カラッポのままだと、数値データが最終行に上書きされて行きますので。

バグでも、設計ミスでもありません。

仕様です(笑)


ということで、皆様の検証&シストレライフが少しでも快適になりますように。

ありがとうございました♪

ねこねこ 拝 m(ΦωΦ)m